2012 Fiscal Year Research-status Report
博物館と連携したPISA型学力養成に関する方法論の実証的研究
Project/Area Number |
24531227
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka Prefectural Education Center |
Principal Investigator |
広瀬 祐司 大阪府教育センター, 教育課程開発部, 主任指導主事 (00615172)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 博学連携 / PISA型学力 / キャンパスメンバーズ |
Research Abstract |
7月1日からセンター附属高校の生徒全員に大阪市博物館協会のキャンパスメンバーズ制度の適用を開始した。附属高校の生徒は学生証を見せるだけで、大阪市立自然史博物館、大阪市立科学館、大阪歴史博物館、大阪市立美術館、大阪市立東洋陶器美術館、大阪城天守閣に「何度でも」入場が可能になった。附属高校のICT教育環境の整備のため11月13日に、20台のiPad2をセンター附属高校に導入し、さらに無線LAN環境を整備した。 附属高校の1年生全クラスを対象に、教育センター指導主事による大阪市立自然史博物館と大阪市立科学館の展示紹介授業を実施し、夏休みの理科・調べ学習の課題とした。7月18日には大阪市立自然史博物館へ現地解説を希望する生徒を引率し、8月16日には大阪市立科学館へ現地解説を希望する生徒を引率した。 夏季休業期間終了後に、大阪市立自然史博物館、大阪市立科学館の見学レポートを作製して、生徒による相互評価を実施した。9月29日のセンター附属高校文化祭にて、見学レポートとして作成したポスターのうち優秀なものを展示し、さらに11月10日、11日に大阪市立自然史博物館で開催された大阪自然フェステバル会場に、優秀なポスターを展示した。 本研究については、8月4日に日本生物教育会・全国理科教育大会合同大会にて、「博物館と連携したPISA型学力養成に関する方法論の実証的研究」と題した発表を行い、12月25日 教育センター研究フォーラムにて、「科研費を活用した大阪府教育センター附属高校での取組」と題した発表を行った、さらに1月13日に日本生物教育学会広島大会にて「博物館と連携したPISA型学力の養成に関する実証的研究」と題した発表を行い、平成24年度都道府県指定都市教育センター所長協議会生物部会紙上にて「博物館と連携したPISA型学力の養成に関する実証的研究」を投稿した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
センター附属高校の教員がiPadとプロジェクタを活用して授業や実習が行えるよう無線LAN環境を整備した。iPad上で活用できる教材を制作し大阪府教育センターのWebページにアップロードした、授業での使用にはまだ至っていない。教育センターオリジナルの「科学的な文章の読み方・書き方」の大枠は完成した。 大阪市博物館協会のキャンパスメンバーズ制度を利用して、センター附属高校の生徒が学生証を見せるだけで、大阪市立自然史博物館、大阪歴史博物館、大阪市立科学館などを利用できる環境を整備した。平成24年度は、長期休業中の利用を通して、自然史博物館と科学館の展示を見学してのポスター作成を1年生全員に課した。A1用紙が出力可能なプリンターを購入して、センター附属高校に設置し、生徒の作成したポスターで優秀なものを拡大印刷して附属高校文化祭と、自然史博物館で開催された大阪自然史フェスティバルに展示した。 本研究の理念や方法論を、日本生物教育会北海道大会、日本生物教育学会広島大会などで報告し、途中経過は大阪府教育センターと教育センター附属高校のWebページで公開した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度はキャンパスメンバーズ制度を活用した博物館での学習活動を教科理科の範囲内で実施していたが、平成25年は、附属高校のPISA型学力養成の根幹である探究ナビの学習活動(総合的な学習の時間とHRを合体させた学校設定科目)に取り入れて、教科横断的な取組へと前進させる。夏休みの調べ学習を、キャンパスメンバーズ制度で利用可能な6つの博物館すべてで実施できるので、幅広い生徒の興味に応えることが期待できる。 教科理科においては、学芸員の解説を聴きながら、自然史博物館の展示を見学し学習する取組を複数回実施することで、高等学校での学習内容をさらに深化させる。学習内容の発表方法やレポートの書き方などについては、附属高校教員と教育センター指導主事が評価規準を作成しながらその指導にあたる。 平成25年度は年度当初と、年度末に附属高校の生徒に対して、理科への興味・関心についてのアンケートを実施し、本研究の効果を測定する。年度当初に取ったアンケートの結果からは、「理科の授業で、自分の考えや考察をまわりの人に説明したり、発表したりしていますか。」、「理科の授業で、自分の予想をもとに観察や実験の計画をたてていますか。」、「理科の授業で観察や実験の結果をもとに考察していますか。」という質問項目で、「当てはまる」、「どちらかというと当てはまる」と回答した生徒の比率を3年と1年で比較しても、顕著な変化がなく、これが附属高校における理科教育の課題である可能性が高い。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
キャンパスメンバーズで利用可能な6つの博物館以外で、岩礁海岸や水族園、動物園、天文台等の広い意味での博物館で生徒が学習活動を実施するための交通費、傷害保険料、施設利用料などに50万円を充てる。 都道府県指定都市教育センター所長協議会生物部会、日本生物教育学会、博学連携ワークショップなどでの発表を継続する。日本理科教育学会での発表も検討する。そのための旅費に25万円を充てる。 博物館の展示を活用した教材を開発し、附属高校の授業に供する。教材作成費用として20万円を充てる。本年度と同じく、来年度も当初からキャンパスメンバーズ制度を利用するために20万円を充てる。
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Research Products
(6 results)