2014 Fiscal Year Annual Research Report
重度重複障害のある児童生徒への自立活動の指導に関する研究
Project/Area Number |
24531244
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
石倉 健二 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (40304703)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶 正義 関西国際大学, 人間科学部, 准教授 (00623563)
黒山 竜太 東海大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (30533468)
橋本 正巳 くらしき作陽大学, 教育学部, 教授 (30566568)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 重度重複障害 / 自立活動 / 指導内容例 / アセスメント |
Outline of Annual Research Achievements |
研究期間全体を通じて、重度重複障害のある児童生徒についてのアセスメントシートの作成と、自立活動における指導内容例について、自立活動の6区分26項目にしたがって分類と整理を行った。最終年度においては、特にアセスメント表の作成と指導内容例の精選を中心に行い、重度重複障害児の自立活動についての原則的考え方の整理及び今後の在り方についても検討を行った。 これにより、重度重複障害のある児童生徒への自立活動の指導に不慣れな特別支援学校教員が、重度重複障害のある児童生徒の実態把握のポイントや具体的な指導内容について、ある程度の理解がもたらされることが期待される。 本研究の中心となる指導内容例は、152個の具体的な指導の手立てについて、それが対応する「児童生徒の実態」「ねらいとする課題」「内容/配慮事項」を写真付きで初心者にもイメージしやすいように示した。これにより、初任者等が見よう見まねで行っていた指導について、実施の際の重要点や配慮点が理解できるようになると考えられる。 またアセスメント表は、「感覚と運動」「運動」「コミュニケーション」「身の回りと健康」に関するものを整理した。これにより、子どものどこに着目してよいかが分からない初任者等に、実態把握の際のポイントとそれがどのような指導につながるのかについての見通しを持たせることが可能になると考えられる。 今後は、この成果を何らかの形で出版して現場で使用しながら、指導内容例とアセスメント表の精査を行う必要がある。
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Research Products
(8 results)