2013 Fiscal Year Research-status Report
発達障害幼児の学びの機会を埋め込むためのアプローチの開発と効果の検証
Project/Area Number |
24531250
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
松井 剛太 香川大学, 教育学部, 准教授 (50432703)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真鍋 健 千葉大学, 教育学部, 講師 (10611197)
岡花 祈一郎 福岡女学院大学, 人間関係学部, 講師 (50512555)
佐藤 智恵 神戸親和女子大学, その他の研究科, 講師 (90552232)
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Keywords | 国際研究者交流 / 発達障害 / 幼児 / 保育 / authentic approach |
Research Abstract |
本年度の実績は主に以下の2点である。 第1に、Activity-Based Approachの開発者であるDiane Bricker博士を日本に招聘し,講演会を実施した。講演は、2013年8月31日に日本特殊教育学会の教育講演として実施し、広く関係者に周知した。当日は,特別支援教育を専門とする研究者および教員、また保育関係の研究者と教員、200名以上が参加した。米国のearly interventionの領域における現状と課題として、authentic approachの一つであるActivity-Based Approachの概要について、研究成果を基に講演が行われた。発達障害幼児の支援に関して、国際的な動向を知ることができ、日本での保育アプローチの開発に参考になった。 第2に、発達障害幼児に対する保育所・幼稚園の保育アプローチを開発し、試行・検討した。幼稚園1か所、保育所2か所において、保育版アセスメントとしてのヒトマップ、モノマップの作成を通した取り組み、そして家庭との連携として、ハッピー7カードとポートフォリオの保護者との共同作成に取り組んだ。ヒトマップ、モノマップによるアセスメントにより、生態学的環境に配慮した支援の構想に至った。これは本研究の視座である環境適応の側面に効果的であった。また、ハッピー7カードとポートフォリオの共同作成では、障害幼児の緊密なソーシャルサポートネットワークとの関係性を変える効果が見込まれ、家族システム論的アプローチの導入が有効であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度にDiane Bricker博士の招聘と、開発した保育アプローチの試行・検討を行ったことにより、2年目までに予定していた計画を全て遂行している。3年目は成果を公表することを予定しており、順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
3年目は研究成果を公表することを主に行う。 当初予定していた学会での自主シンポジウムの開催、雑誌への投稿は済んでおり、計画以上に進展している。1つの学会発表と1本の論文投稿を予定している。
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Research Products
(3 results)