2014 Fiscal Year Annual Research Report
発達障害幼児の学びの機会を埋め込むためのアプローチの開発と効果の検証
Project/Area Number |
24531250
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
松井 剛太 香川大学, 教育学部, 准教授 (50432703)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真鍋 健 千葉大学, 教育学部, 助教 (10611197)
岡花 祈一郎 福岡女学院大学, 人間関係学部, 講師 (50512555)
佐藤 智恵 神戸親和女子大学, 発達教育学部, 講師 (90552232)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 保育 / 障害 / 学びの機会 / 自然主義的アプローチ / 個別の指導計画 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、自然主義的アプローチに基づき、家庭環境を含めた環境調整と学びの機会の埋め込みを行うことを通して、わが国における発達障害幼児に対する保育所・幼稚園での保育アプローチを開発すること、ならびにその効果を検証することであった。 Diane Bricker博士を招き、自然主義的アプローチの実際的運用に関する示唆を受け、日本の保育現場に適した保育アプローチを開発した。そして、そのアプローチを日本の保育所・幼稚園で試行して、成果と課題をまとめた。 研究期間全体を通じて、主な成果は次のとおりである。第1に、保育所・幼稚園で使用されている個別の指導計画の様式や記述内容を分析することによって、日本の遊び中心の保育に適した様式の開発を行った。第2に、個別の目標に準じた学びの機会の埋め込みに際して、特別支援教育に則った視覚支援等を無闇に設定するのではなく、保育の中ですでに埋め込まれており、子どもの支援につながっているものを発見するプロセスが子どもの学びに結びつくことを明らかにした。第3に、家庭環境を含める際に、Bowen family systems theoryに基づいて、家族をシステムとしてとらえることによって、母親だけでなく、父親や祖父母、きょうだい児などの家族全体を含めたアプローチが実施できることがわかった。これらの成果は平成26年度の日本特殊教育学会、日本乳幼児教育学会のシンポジウムにて公表した。
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Research Products
(4 results)