2014 Fiscal Year Annual Research Report
子供の社会参加促進に向けた長期的目標設定のためのiPadアプリケーションの開発
Project/Area Number |
24531257
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
友利 幸之介 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (90381681)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷 龍太郎 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (40325973)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ADOC-S / 特別支援教育 / ICT / アプリケーション / 個別支援計画書 / タブレット端末 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は,先行研究において,リハビリリテーション領域において対象者とセラピストと患者が協働して目標設定を行うための iPadアプリケーションであるAid for Decision making in Occupational Choice(ADOC)を開発した.ADOCでは,国際障害機能分類 (ICF)の「活動と参加」に準拠したイラストを選んでいくことで目標設定および共有を行う.本研究では,このリハビリテーション領域における目標設定のノウハウを特別支援教育へと活用するために,ADOC の小児版である ADOC for school(ADOC-S)を開発することを目的とした.H24年度はADOC-Sの項目やイラストを決定し,H25年度にアプリケーションを開発した.最終年度であるH26年度はADOC-Sの有用性の検証を行った.まず特別支援教育の児童14名への巡回相談時に,ADOC-Sを用いて目標設定を行った.その結果,子どもの障がいではなく活動や参加に焦点を当てた目標設定が可能となり,教員の満足度も高かった.また,ADOC-Sを実際に使用している作業療法士8名に協力を得て,Webによるアンケート調査(Delphi 法)を通して項目の再整理や実装してほしい機能の検討を行った.アンケートの結果をもとにアプリを改良させ,今後は巡回相談の効果検証を行っていく予定である.
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