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2013 Fiscal Year Research-status Report

数の表象形成が「算数障害」に及ぼす影響の評価と支援方法の開発

Research Project

Project/Area Number 24531267
Research InstitutionKanazawa Institute of Technology

Principal Investigator

石川 健介  金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (90319038)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井口 彰子  北陸学院大学, 事務局, 相談員 (10623788)
原田 克巳  金沢大学, 人間科学系, 准教授 (10361974)
Keywords算数障害 / Dysculculia / 算数困難 / 学習障害
Research Abstract

今年度は,研究の本格的な実施段階に入った。
調査に使用する刺激を作成し,協力の同意の得れた市内の小学校において,2学生,4年生,6年生の各児童を対象に調査を行った。また,個別に協力の得られた小学生3名についても調査を行った。さらに市内の保育園からも協力を得ることができたので,年長組の幼児についても調査を実施した。
その結果,これまで欧米で得られている先行研究の知見とは異なった傾向が明らかとなった。欧米での先行研究では,心的な線形の数直線表象は,2年生から少しずつ形成され,4年生で半数程度が獲得し,6年生でほぼ全員が線形の数直線表象を獲得するという結果であった。しかし,本研究の結果では,2年生においても,かなりの割合の児童が,線形の数直線表象を獲得しており,4年生においてはほぼ100%の児童が,先生の数直線表象を獲得していた。その一方,保育園での結果は,これまでの研究と,ほぼ一致しており,線形の数直線表象はほとんど獲得していなかった。
こういった結果には,学校特有の要因も影響した可能性がある。調査を行った小学校は,公立の小学校に比べて,この種の調査について児童が慣れていた可能性が高い。次年度はこの可能性を検討する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

昨年度の研究結果を受け,今年度計画していた課題のうち,主要な課題については実施することができた。予定していた学校に研究を依頼し協力をいただくことができた。
また試行の段階ではあるが,保育園での研究も実施できた。
平成25年度の研究の実施結果を踏まえて,次年度はさらに対象を拡大し,必要な課題について継続検討していく。

Strategy for Future Research Activity

昨年度得られたデータをより詳細に分析し,随時学会などで発表していく。
また今年度は,引き続き研究分担者と協力し,調査対象者を広げ,昨年度の結果を合わせて結果を分析し,海外の先行研究と比較しながら,考察を進めていく。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

研究の実施段階に入り,見積もっていた予算よりも経費が割安ですんだ部分があったり,主要な課題以外の部分を次年度に延期したため,今年度の予定額より支出額が少なくなった。次年度はソフトウェアの開発をしていく予定があるため,開発用PCなどの購入と心理検査の購入を計画している。
従来計画していた支出に加えて,ソフトウェアの開発用と検証用,対象者への実施用にPCを購入する計画である。また追加で心理検査も購入する計画である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 小学生における数の推定の発達2014

    • Author(s)
      石川健介・井口彰子・原田克巳
    • Organizer
      日本教育心理学会第56回総会
    • Place of Presentation
      神戸国際会議場
    • Year and Date
      2014-11-07

URL: 

Published: 2015-05-28  

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