2014 Fiscal Year Annual Research Report
特別支援教育における養護教諭のコーディネーション行動自己評価尺度の開発
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24531271
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
森口 清美 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (80279356)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津島 ひろ江 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (80113364)
岡本 啓子 畿央大学, 教育学部, 教授 (10382300)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 養護教諭 / コーディネーション / 自己評価尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
養護教諭のコーディネーション(連携・調整)自己評価尺度の開発を行うために、養護教諭のコーディネーションに関する文献検討、インタビュー調査および質問紙調査を行った。 養護教諭のコーディネーションの重要性および必要性に関する先行研究はあるものも、具体的にどのようなコーディネーションを行い、評価しているかという報告は見られなかった。 地域の小中学校および特別支援学校の養護教諭を対象に、コーディネーション事例のインタビュー調査を行った。その結果、養護教諭が多職種と支援を行う際の、コーディネーション行動を抽出した。 インタビュー調査によって抽出したコーディネーション行動を自己評価尺度として、アンケート調査を行った。全回答者589件中、小学校333件(56.5%)、中学校152件(25.8%)、高等学校70件(11.9%)、特別支援学校33件(5.6%)であった。慢性疾患の児童生徒や保護者のニーズのために、多職種間のコーディネーションを行った経験がある340人を対象とした。コーディネーションの重要性に関する認知は、ほとんどの項目で平均値が3.5程度を示しており、おおむね重要であると認知していた。コーディネーションの重要度を理解はしているものの、実際にコーディネーションを実施できていない「コーディネーション行動」に関しては、研修を行う際は、講義・演習内容を工夫する必要があると考える。また、重要度および実施の平均点がもっとも低かった項目「no25多職種間で養護教諭がリーダシップをとる」「no15個別の教育支援計画を配慮した養護活動計画を作成する」についても、養護教諭が重要度を理解し、実施しやすい方法を考慮して、研修を行う必要があると考える。
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