2013 Fiscal Year Research-status Report
組合せ論的マルチメディア指紋符号とその不正者追跡アルゴリズムの研究
Project/Area Number |
24540111
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
繆 いん 筑波大学, システム情報系, 教授 (10302382)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 良叔 筑波大学, システム情報系, 教授 (30165443)
神保 雅一 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (50103049)
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Keywords | マルチメディア指紋 / 分離可能符号 / 追跡アルゴリズム / 組合せデザイン理論 / グラフ理論 / マルコフ連鎖モンテカルロ法 / バイオインフォマティクス / 光通信 |
Research Abstract |
本研究では、テジタルコンテンツの不正流通を防ぐために、不正ユーザの結託攻撃に耐性を持つ指紋符号を構成し、その符号の要素(符号語という)をコンテンツに埋込み、海賊版で検知された情報から不正ユーザを追跡するアルゴリズムの開発を行っている。バイオインフォマティクスや情報通信に関する関連研究も行っている。 Cheng・Fu・Jiang・Lo・繆(研究発表1)は、指紋符号の一種である分離可能符号の符号語数の上界を改善し、新しい上界に達する最適な分離可能符号の無限系列を射影平面を用いて構成した。 分離可能符号に基づいた追跡アルゴリズムは、ユーザ数が分離可能符号の符号語数の上界を超える場合、或は不正ユーザ数がある定められた定数を超える場合では、不正ユーザ全員を追跡することができなくなる。この問題を解決するために、Cheng・Fu・Jiang・Lo・繆はマルチメディアIPP符号を導入し、それに基づいた追跡アルゴリズムを提案した。マルチメディアIPP符号を利用することで、ユーザ数が分離可能符号の符号語数の上界を超えても、少なくとも一人の不正ユーザを確実に捕まえることができることを示した。関連結果を論文「Codes with the identifiable parent property for multimedia fingerprinting 」として投稿した。 Cheng・繆・Wuはマルコフ連鎖モンテカルロ法により追跡アルゴリズムを提案し、シミュレーションを行った。関連結果を平成26年度前半に投稿する予定である。 指紋符号及び追跡アルゴリズムを調べる時に湧いてきたアイデアをバイオインフォマティクスや光通信へ適用し、Wang・繆・Cheng(研究発表2)及びChen・Wu・繆(研究発表3)は面白い結果を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度の研究計画は、(1)マルチメディアIPP符号とそれに基づいた組合せ論的追跡アルゴリズムの改良、(2)マルコフ連鎖モンテカルロ法により確率的追跡アルゴリズムをまとめジャーナルへの投稿、を行うこととした。 現段階では、研究計画(1)は予定通り順調に進展しているが、研究計画(2)に関する研究はやや遅れている。その主な理由としては、その追跡アルゴリズムのシミューレション結果における理論分析に、及び計画外のバイオインフォマティクスや光通信の研究に多く時間を費やした。その結果、研究計画(2)はやや遅れているが、計画外のバイオインフォマティクスや光通信の研究に成功した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は前年度に引き続き、デジタルコンテンツの不正流通を防ぐためのデジタル指紋理論の数理的研究を行う。具体的に、 (1)繆はマルチメディアIPP符号より優れている指紋符号及びそれに基づいた追跡アルゴリズムを提案し、結果をまとめ、ジャーナルへ投稿する。 (2)繆は分離可能符号やマルチメディアIPP符号などの指紋符号の更なる性質や構成法を考える。 (3)藤原は有限体や有限幾何を用いて指紋符号を構成する。 (4)繆及び神保はデジタル指紋理論のゲーム論的モデルの確立を試みる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究分担者である藤原良叔教授に平成25年度の研究分担金として100,000円を配分したが、藤原良叔教授がその100,000円と平成26年度の研究分担金100,000円と合わせて、平成26年度の旅費としてまとめて使う計画がある。 本研究を進めるにあたって、関連分野の専門家と深く議論し、研究集会で情報発信と収集を行う。今年度は、H.-L. Fu教授(台湾交通大学)及びFu教授の弟子、G. Ge教授(中国首都師範大学)、D. Wu教授とM. Cheng教授(中国広西師範大学)、L. Ji教授やB. Du教授、J. Yin教授(中国蘇州大学)などとデジタル指紋に関する議論を更に進めたい。今年度9月にD. Wu教授とM. Cheng教授を訪問し、年度末にFu教授の弟子を筑波大学に招聘する予定である。関係図書や計算機などを購入する計画もある。
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Research Products
(15 results)
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[Presentation] Beyond separable codes2014
Author(s)
Y. Miao
Organizer
The 3rd Taiwan-Japan Conference of Combinatorics and its Applications
Place of Presentation
National Chiayi University, Taiwan
Year and Date
20140321-20140323
Invited
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[Presentation] Expanded separable codes2013
Author(s)
Y. Miao
Organizer
The 11th International Conference on Finite Fields and Their Applications
Place of Presentation
Otto-von-Guericke University, Germany
Year and Date
20130722-20130726
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[Presentation] Descendant sets and codes2013
Author(s)
R. Fuji-Hara
Organizer
The 11th International Conference on Finite Fields and Their Applications
Place of Presentation
Otto-von-Guericke University, Germany
Year and Date
20130722-20130726
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