2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24540233
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
杉谷 光司 名古屋市立大学, その他の研究科, 教授 (80192615)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 国際研究者交流 / 赤外線暗黒星雲 / 星間磁場 / 星間偏光 / 赤外線観測 |
Research Abstract |
本年度は、南アフリカ天文台IRSF1.4m望遠鏡と近赤外線3色同時偏光観測装置SIRPOLを用いて、ミリ波の分子輝線や連続波ですでに観測がなされており比較研究に都合の良い赤外線暗黒星雲を中心に観測を行った。観測したターゲットはAquila Riftに存在するSerpens South分子雲と有名なM17分子雲の南東に位置しまだ大質量が形成されていないM17SWex赤外線暗黒星雲である。 8月には、Serpens South分子雲は既にかなりの領域を前年度までに観測しているので、その周辺部の観測を中心に行い、この分子雲の観測を完了させた。また、M17SWex赤外線暗黒星雲はその中心部分の観測を行った。3月には、M17SWex赤外線暗黒星雲の周辺部の観測も行い、この暗黒星雲の観測もほぼ完了させた。 現在、この2つの領域に加えて昨年までにデータを取得している他の暗黒星雲(Nessie Nebula)も含めてデータ解析を進めているが、これらの領域は他の典型的な赤外線暗黒星雲に比べてサイズが大きくデータ量も大量であるため、かなりの時間が必要とする見込みである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は比較的サイズの大きな赤外線暗黒星雲を中心に観測を行っているので1ターゲットあたりの必要観測視野数が多い。このため観測できたターゲット数は多くないものの、注目度が高いターゲットの観測をほぼ完了できたのは評価できると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度も引き続き注目度が高く比較研究に都合の良い赤外線暗黒星雲を中心に観測を進める予定である。観測時間に余裕があれば、比較的サイズが小さく必ずしも注目度が高くない赤外線暗黒星雲も含めて観測する予定である。 観測が進むにつれてデータ量は増加するので、データ解析に必要なハードディス等を整備しつつ、できるだけ迅速にデータ解析が進むように努力する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
観測や観測データ解析に必要な少額の物品費以外は、南アフリカ天文台での観測のための海外旅費とその成果を発表するための旅費に充てる予定である。
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Research Products
(2 results)