2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24540284
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
初田 真知子 順天堂大学, 医学部, 教授 (10364887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 和廣 順天堂大学, 医学部, 准教授 (70263671)
清 裕一郎 順天堂大学, 医学部, 准教授 (60571338)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | U-デュアリティ / 一般化幾何 / クーラン括弧 / Dブレン / Mブレン / デュアリティ / 超対称性 / 国際情報交換 |
Research Abstract |
平成24年度研究計画にある「ヒッチンの一般化幾何を規定しているクーラン括弧の超対称化」について計画通りタイプII 超弦理論におけるDブレンとM理論におけるM2ブレン及びM5ブレンに対するクーラン括弧を求め、これを用いて拡張された一般座標変換を導いた。さらにTデュアリティ、Uデュアリティのブレンの力学においてどのような変換なのかを明らかにした。これらの研究は、超弦理論が導く重力の理論がいかに通常のアインシュタイン重力と異なっているか、いかに豊かなデュアリティを内包しているかを示している。 また、高エネルギー散乱QCDにおける散乱振幅の計算において、可積分性との関連が期待される“オデロン”に対応するような3点グル―オンの物理を考察した。 これらの結果を以下2つを含む5件の論文にまとめ、"Journal of High Energy Physics"に掲載された;“SL(5) duality from canonical M2-brane”、“Canonical approach to Courant brackets for D-branes”、以下3回を含む7件の学会講演を行った。 第67回年次大会(関西学院大);“Superstring algebra toward generalized geometry”、秋季大会(京都産業大, 横浜国立大);“Membrane algebra toward Generalized Geometry”、第68回年次大会(広島大);“M-brane superalgebras toward generalized geometry”。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在の所、平成24年度の計画はほぼ達成している。当初の研究計画に加え、M理論におけるM2ブレン及びM5ブレンの系の解明など、直接M理論を扱うことができた。学会発表3回、論文2本はすでに掲載され、現在新しい論文を完成させている所である。 今後はクーラン括弧の超対称化や、可積分性との関係の解明など、本年度は達成できなかった難しい問題に取り組む予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
クーラン括弧の超対称化や、可積分性との関係の解明、ゲージ理論の散乱振幅やウィルソン・ループとの諸量との関係についても具体的なモデルを用いて具体化していきたい。 今後は、代数的や対称性の解析に加え、散乱振幅など別の物理量を用いて解析することにも取り組んで行きたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究を遂行するために、文献調査や研究打ち合わせの通信、コンピュータ計算のために パソコンや書籍を購入する。また共同研究のため何度か海外出張を行う。
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