2012 Fiscal Year Research-status Report
NMRによる光制御型転写因子オーレオクロームの光構造変化とDNA結合様式の追跡
Project/Area Number |
24540435
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
濱田 格雄 大阪大学, 産学連携本部, 特任講師 (80379148)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久冨 修 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60231544)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 光受容タンパク質 |
Research Abstract |
オーレオクロームの蛋白質の培養・精製を理学研究科で進めていただき、それらの基本データの収集を進めている。また共同研究者である久冨グループでは、光照射による構造変化に対する知見を積み上げ論文にまとめた(Plant & Cell Physiology. 54(1), 93-106, 2013)。この間、活発な議論を行い、実験計画を確認するとともに新たな研究に向けての取り組みもまとめた。久冨グループでは、蛋白質の二量体化に対する知見を積み上げており、詳細検討が可能なレベルにまできた。レーザー照射については、京都大学の実験結果を検討し、慎重に進める必要があることが分かってきた。我々のこれまでの実験結果と併せて繰り返し測定に対する最適条件の検討に入っている。 NMR測定に移るためのラベル体の培養・精製計画も進めており、ラベル培地の条件だしを行っているところである。ただ、高濃度サンプルによる測定は凝集が問題となることが分かってきており、どのような測定を行うか検討を続けている。また発色団であるFMNについては過去の文献等々からかなり分かっている部分があり、追試も含めアサインメントに向け確認実験を進めている。アサインメントが進めば次年度発色団ラベルを本格的に導入する予定である。現在測定方法の検討を進めているところであるが、凝集の問題をどのように解決するのか当面の課題となっている。光照射により凝集が進むことも確認されており、測定方法の確定には時間がかかりそうな情勢である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
NMR測定に入る予定であったが、そこまでは到達していない。蛋白質の性質として、凝集の問題があり、大量にサンプルを使うNMR測定に向け、最適化条件の検討が長引いているためである。しかし、確実に知見は摘みあげらえており、来年度凝集の問題にも一定の解答を出せると考えている。そうなれば研究が進むと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
ラベル培地を用いた本格的な培養・精製に移りたいと考えている。また凝集の問題を解決するために条件だしも並行して行っていく予定である。現在変異体を用いた実験の検討中にであり、今回の研究目的に合致したサンプルを決めていく予定であり、試薬の大量使用が予定されている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(3 results)