2014 Fiscal Year Annual Research Report
NMRによる光制御型転写因子オーレオクロームの光構造変化とDNA結合様式の追跡
Project/Area Number |
24540435
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
濱田 格雄 大阪大学, 産学連携本部, 講師 (80379148)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久冨 修 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60231544)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | NMR / 光構造変化 / タンパク質 |
Outline of Annual Research Achievements |
NMRによる光制御転写因子オーレオクロームの光構造変化とDNAの結合様式の追跡を目指し、ラベルタンパク質の合成ならびNMR測定さらにDNAとの結合の解析を進めた。ラベルタンパク質の培養については、やはり量的問題が発生したが、測定には十分耐えうる量を確保することには成功した。光を吸収する発色団アンテナについて、大腸菌の大量培養系を用いて、発色団を後から加えるあるいは外し再構成する技術の確立に成功した。このことにより発色団だけの状態を容易にアサインできるようになった。NMRにおいてはタンパク質の光構造変化は確認されたが、構造決定には至らなかった。DNAとの結合についても同様でシグナルのブロードニングによりアサインが困難であったが、光構造変化様式に差があることは確認された。構造についてはあまり情報を得ることができなかったのだが、一方、タンパク質の変異体作製を行って研究を進めた結果、共同研究者のグループでは、光によるタンパク質の二量体化をさらに安定化させる変異体を作製することで、DNAの結合能をさらに高めることに成功した。さらに光による二量体の制御についても大きな進展があり数種の変異体で明暗で二量体化を制御することに成功した。また、これら変異体は、非常に安定に構造を保持することの確認ができたために、これらタンパク質を用いて構造アサインを行うことを検討している。また野生型については、暗状態でも一部構造は不安定であり完全な構造マップを得ることはできなかった。変異体を用いることでこれら不安定構造が安定化することは確認している。これら条件を組み合わせて今後光構造変化については測定を進める予定である。
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Research Products
(6 results)