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2013 Fiscal Year Research-status Report

南西諸島最北部域のプレート間の固着と背弧拡大-宇治島での地殻変動・地震観測-

Research Project

Project/Area Number 24540458
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

後藤 和彦  鹿児島大学, 理工学研究科, 教授 (20244220)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中尾 茂  鹿児島大学, 理工学研究科, 准教授 (90237214)
八木原 寛  鹿児島大学, 理工学研究科, 助教 (60295235)
Keywordsプレート間カップリング / 南西諸島 / 沖縄トラフ / GPS観測 / 地震観測
Research Abstract

プレート間のカップリング(固着)が弱いと考えられている南西諸島北部域であるが,このことを実証する観測事実はほとんどない.地殻変動や地震の観測点が少ないうえに,沖縄トラフの拡大の影響が量的に明らかになっていないためである.これらの問題を解決するために,すでに観測網がかなり整備されている海溝寄りのプレート収束域だけでなく,沖縄トラフがある背弧側での観測が重要である.
本研究は,南西諸島最北部の沖縄トラフの縁に位置する宇治島(無人島)において地殻変動と地震の観測を行うものである.宇治島での観測が実現すると,背弧側で面的に拡がりを持つ観測網が構築されることによりこの領域の観測精度は飛躍的に高くなり,沖縄トラフ拡大の影響が評価できるとともに,プレート間カップリングの理解が大幅に進展することが期待できる.
本年度は6月と11月に記録回収および機器の保守点検のため渡島した.現地に設置している観測機器はすべて順調に稼働しており,特に問題は生じていなかった.宇治島での観測は平成24年10月に開始しており,ようやく1年分のデータが蓄積できたことになる.地殻変動データについては,観測データに特に問題は無いことが確認されているが,本格的な解析はもう少しデータが蓄積できてからとなる.地震データは,離島の観測点としては,かなり良質なものが得られており,宇治島近傍の浅発地震活動は低調であることが明らかとなっている.また.既設観測点データと併合処理をすることにより,特にやや深発地震の震源決定精度の向上への寄与が大きく,プレート間カップリング状況を解明するうえで重要な地震面の形状がより明らかになりつつある.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

無人島での現地記録収録方式による観測は順調に実施できている.研究2年目の今年度は,6月にようやく初回のデータ回収ができており,解析はまだ予備的な段階であるが,観測データに問題がないことは確認できている.

Strategy for Future Research Activity

「交付申請書」に記載した通りの方針で研究を推進する.すなわち,宇治島での地殻変動および地震の観測を継続する.観測された地震データについては,既設観測点データとの併合処理を進めて,当該領域での地震活動の概要を把握する.地殻変動データについては,平成26年度もまだ予備的な解析段階と考えている.
なお,無人島での観測であるために想定外のトラブルなどに対処しなければならないこともありうると考え,渡島回数を当初計画の2回から3回に増やすこととし,平成25年度に出た未使用額をその財源として使用することにする.

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

本計画は無人島での観測研究であるために、想定外のトラブル発生の可能性も考えられるので、平成24年に出た未使用額は、渡島回数を当初計画より1回増やすとともに,その際に必要となる可能性がある物品費に充てることとしていた.しかしながら、平成25年度の観測は順調に実施できたので,渡島回数は当初計画通りの2回であったため,未使用額は生じた.
本計画は無人島での観測研究であるために、想定外のトラブル発生の可能性も考えられるので、平成25年に出た未使用額は、渡島回数を当初計画より1回増やすとともに,その際に必要となる可能性がある物品費に充てる.

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Published: 2015-05-28  

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