2013 Fiscal Year Research-status Report
温室効果ガスの増加による成層圏の寒冷化に関する理論的研究
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24540471
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
神沢 博 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (20150047)
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Keywords | 温室効果ガス / 地球放射 / 透過率 / 成層圏の冷却 |
Research Abstract |
温室効果ガスの増加などによる大気の地球放射に対する透過率の減少が、大気層に加熱効果をもたらすか冷却効果をもたらすかのどちらかを決める透過率の閾値が存在することを、放射平衡・灰色大気を仮定した簡単な二層大気モデルを用いて示し、特に、成層圏の冷却に焦点を当てた研究を行った。この研究結果を整理した上で、透過率の閾値をもたらす二酸化炭素の濃度の検討結果を加え、査読付き学会誌への投稿論文としてまとめているところである。さらに、成層圏のような鉛直温度構造を形成するための大気の不透明度の鉛直構造の 条件を整理し、「大気の不透明度の増加による温暖化と寒冷化の境界が、どの高度にあり、それを決める不透明度の条件は何か」という問題に取り組み、その研究結果を査読付き学会誌への投稿論文としてまとめるべく、論文内容を検討しているところである。 研究成果を、WCRP Regional Workshop on Stratosphere-Troposphere Processes and their Role in Climate、日本気象学会 2013年度秋季大会で、ポスター発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
・研究成果を査読付き学会誌への投稿論文としてまとめているところである。 ・2013年度は、WCRP Regional Workshop on Stratosphere-Troposphere Processes and their Role in Climate、日本気象学会 2013年度秋季大会で、ポスター発表した。
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Strategy for Future Research Activity |
・査読付き学会誌へ論文を投稿し、印刷までもってゆく。 ・適当な国際・国内学会で発表する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
計画よりも学会参加が少なめであった。 査読付き学会誌への論文の投稿に際しての英文校閲料、投稿料などで、予算を有効に執行する予定である。
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Research Products
(2 results)