2015 Fiscal Year Annual Research Report
生体膜の揺らぎによるポリペプチドの拡散と膜透過の動的多核NMR解析
Project/Area Number |
24550035
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Research Institution | Himeji Dokkyo University |
Principal Investigator |
岡村 恵美子 姫路獨協大学, 薬学部, 教授 (00160705)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安岐 健三 姫路獨協大学, 薬学部, 助手 (50714945)
原矢 佑樹 姫路獨協大学, 薬学部, 助教 (30634604) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 生物物理 / 界面・表面物性 / 超精密解析 / NMR / 膜透過 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. オクタアルギニンペプチドの細胞膜透過過程について、速度論にもとづく解析を継続した。揺らぎによるペプチドの膜輸送を理解するために、より信頼度の高いモデルを構築する必要性が明らかとなった。この課題について、平成27年度より開始した基盤研究(C)「In-Cell NMRによる生きた細胞への薬物輸送のリアルタイム定量解析」において、さらに検討する予定である。
2. 一方、本課題で用いた動的多核NMR解析の方法論が、ポリペプチド自体の生化学的反応のリアルタイム計測に応用できることを見出した。ポリペプチドの特定部位で自発的に進行するペプチド結合の切断反応をNMRを用いてリアルタイム計測し、速度論的解析を行った。成果は、2016年2月15日発行のScientific Reports電子版に公開された。
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Research Products
(9 results)