2013 Fiscal Year Research-status Report
生体医光学技術に基づく個性を活かした顔画像の解析と合成
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24560040
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
津村 徳道 千葉大学, 融合科学研究科(研究院), 准教授 (00272344)
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Keywords | 顔画像 / 光散乱 / 3次元 |
Research Abstract |
本年度では,これまでの肌の単純二層モデルに限定せず,表皮と真皮の間にある3次元的な凹凸を考慮した生体光学的な逆問題を取り扱った.従来の層モデルの対する光散乱のモンテカルロシミュレーションを,ボクセル構造のシミュレーションに拡張し,より正確な肌画像の解析を行った.この時,モンテカルロシミュレーションに与える構造情報として,OCT(光コヒーレンストモグラフィー)により,実際の肌の断層構造を計測して用いる予定であったが,今回は装置が間に合わず文献値を用いるにとどまった,次年度は,OCT(光コヒーレンストモグラフィー)による計測結果を活用していく.ボクセル構造のシミュレーションに拡張するためには,3軸方向におけるボクセルの各面での衝突判定が必要である.プログラム作成において衝突判定に関わる計算時間を短縮化するために,符号の基づく判定方法を導入することにより計算時間を格段に向上することが出来た.実際には,真皮と表皮の間の複雑な構造に対して,構造が無い場合と構造がある場合に双方に関して計算機シミュレーションを行った.その結果,短波長域においてその光の吸収に傾向に差がでることが分かった. また,平成24年度の後半に行った,主成分分析結果と顔の属性の重回帰の結果を基に,各属性の変化にともなう顔動画像の合成を実現した.この際,健康度などの属性も加えて,重回帰を行った.その結果,様々な属性に対する個性の応じた顔画像の合成が実現した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
主に,OCT(光コヒーレンストモグラフィー)の作成を今年度行う時間をとることができなかった.これから,顔画像の解析とプログラムに作成に予想以上の時間を要したためである.
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Strategy for Future Research Activity |
OCT(光コヒーレンストモグラフィー)を導入して,肌の断層結果をもとにした解析を行う.また,顔画像の個性の解析に点においては,表面反射成分の周波数情報を考慮した解析法の開発を行う,
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
主に,OCT(光コヒーレンストモグラフィー)の作成を今年度行う時間をとることができなかった.これは,顔画像の解析とプログラムに作成に予想以上の時間を要したためである. OCT(光コヒーレンストモグラフィー)等を導入して,肌の断層結果をもとにした解析を行う.
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Research Products
(3 results)