2013 Fiscal Year Research-status Report
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24560054
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
緒方 智壽子 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (60288777)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷田 純 大阪大学, 情報科学研究科, 教授 (00183070)
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Keywords | 複眼システム / 歯周治療 / 歯肉 / 分光計測 / 偏光計測 / 付着歯肉 / 歯槽粘膜 / グリコーゲン |
Research Abstract |
本研究は、歯肉の色や3次元形態を計測し、その経時変化の比較により、歯周治療に応用することを目的として、複眼口腔計測システムの開発を行う。本年度は、複眼口腔計測評価システムによる被験者実験の継続的な実施と、新たな疾患情報の取得に関する検討をすすめ、以下の成果を得た。 1.複眼撮像システムTOMBOをベースにした複眼口腔計測評価システムについて、データ処理の自動化を進め、データ収集の効率化を図った。 2.被験者実験を継続的に実施し、各照明・撮像モードによる参照データの収集を進めた。これまでに計測した参照データとの比較を行い、計測に最適な照明・撮像モード、撮影パラメータを検討した。直線偏光照明と直交偏光撮像の効果を精査した結果、内部組織による散乱の影響により深部計測に適さないため、歯肉表面の反射低減の目的にのみ用いることとした。 3.光計測技術による新たな歯周疾患情報の取得について検討を重ねた。付着歯肉と歯槽粘膜におけるグリコーゲン含有量の差異に基づいて歯槽粘膜境を特定する手法として、波長870nmと660nmの分光画像の差分演算の有用性を見いだした。これまで歯槽粘膜境の観察には、侵襲性のヨード染色が用いられており、患者の負担低減に役立つことが期待される。 4.幅20mm、厚さ5mm、3×3チャンネルのデンタルミラー型の小型口腔計測システムを試作し、基本的な撮像機能の確認を行った。フィルタ割り当て案を再検討し、リアルタイムに立体視を行えるように可視領域に2チャンネルを割り当てた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画通り、昨年度作製した複眼口腔計測評価システムを利用して臨床データの収集を進めている。より小型のデンタルミラー型システムも順調に開発が進んでおり、利便性に優れたシステムへの移行の見通しが立ってきた。分光計測に基づく疾患情報取得の検討が進み、多機能口腔計測システムとしての有用性を実証する準備が整ってきた。
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Strategy for Future Research Activity |
複眼口腔計測評価システムによる臨床データの範囲をさらに広げ、歯周病学的知見を得るためのデータベース整備を継続する。デンタルミラー型システムへの移行を進め、処理アルゴリズムなどソフトウェアを整備する。新たな疾患情報の取得に向けた検討を継続し、それらを組み込んだ多機能口腔計測システムのプロトタイプを開発する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
システム試作費が当初予定より少なく済んだため。 仕様変更のため、一部の部品購入を次年度に繰り越し、当該部品の購入のために使用する。
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