2013 Fiscal Year Research-status Report
半導体ガスセンサの過渡応答を用いた臭い識別装置の開発
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24560065
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Research Institution | Wakayama National College of Technology |
Principal Investigator |
藤本 晶 和歌山工業高等専門学校, 電気情報工学科, 教授 (10238610)
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Keywords | 半導体ガスセンサ / 過渡応答 / 臭い識別 / アルコール臭 |
Research Abstract |
前年度に半導体ガスセンサを用いた臭い識別装置を試作し,メタノール,エタノール,プロパノール,ブタノールの4種類のアルコール臭のうち2種類を確度70%程度で識別できることを示した。 この識別精度を向上させるべく,半導体ガスセンサのヒーターの加熱波形を変化させて,最適な駆動条件を模索した。その結果,半導体ガスセンサの温度の時間変化が時間の3乗根関数の際に,最も識別し易いことを見出した。 この温度プロファイルを実現するためのヒーター入力波形を,独自に開発している半導体ガスセンサの過渡応答モデルを用いて検討を進めた結果,三角波とデルタ関数,それに9乗根関数を重ねることで実現できることを示した。 現在このヒーター入力を用いた実証実験を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前年度に得られた結果を,更に改善するための方策を模索し,計算機シミュレーションで一定の指針を得ることができた。シミュレーションの結果を確かめるための実証実験を行いたかったが,年度内に実現出来なかった。この点がやや悔やまれる。今年度の早い時期に行いたい。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度のシミュレーション結果を実験で実証する。実証後は,臭い識別装置に応用し,実用に耐える程度の確度で特定の臭いを識別可能な装置を試作する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
発表を計画していた国際会議が,学内のスケジュールと重なり,より近くの会議に変更したことと,購入を予定していたソフトウェアが,既に使用していたソフトウェアで代用できたので,差額が生じた。 臭い識別装置の試作を予定しており,その材料費に使用する予定である。
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