2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24560128
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
王 志剛 岐阜大学, 工学部, 教授 (30244510)
|
Keywords | 成形加工 / 塑性加工 / 金型 / トライボロジー |
Research Abstract |
板成形は、自動車の車体などの薄肉部品の製造技術として広く用いられている。板成形用金型はしわ、破断及びスプリングバックなどの成形欠陥を考慮して設計されるが、量産の障害となる焼付きについては、現象解明が不十分なため設計段階での検討はほとんどなく 、生産しながら対処している。板成形における焼付きの発生条件には諸説があり、量産時の焼付き現象は予測できない状況にある。研究代表者は、角筒絞り成形の金型における焼付きの発生箇所は成形品表面の最高温度点が最も長く滑った位置に対応することを世界に先駆けて明らかにした。 本研究は、この先行研究を発展させ、各種成形モードにおける焼付き現象を統一的に整理できる焼付き発生支配因子と焼付き発生条件を明らかにし、板成形における焼付きの予測と抑制技術の基盤となる知見を得ることを目的とする。 本年度では、これまでに明らかにした焼付き支配因子を用いて焼付きが予見可能かを検証した.被加工材の形状を変え,焼付きの発生位置を制御した.検証実験の結果とFEM解析に基づく予測結果とを比較することで提案した焼付き支配因子の有効性を明らかにした. この結果,従来の臨界温度説と臨界面圧説とは異なり,臨界温度と滑り距離を支配因子とする新たな焼付き発生の判断基準を確立した.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(1)異なる変形モードでの焼付き発生位置を予測する技術を確立した。
|
Strategy for Future Research Activity |
順調に進んでおり、当初計画の通りに進める予定である。
|
Research Products
(4 results)