2014 Fiscal Year Research-status Report
難加工材の成形加工におけるトライボ状態及び製品欠陥の超音波反射を利用した評価
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24560139
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| Research Institution | Kumamoto University |
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Principal Investigator |
丸茂 康男 熊本大学, 自然科学研究科, 教授 (90199927)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阮 立群 熊本大学, 先進マグネシウム国際研究センター, 教授 (30244106)
原田 博之 熊本大学, 自然科学研究科, 教授 (90145285)
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| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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| Keywords | 成形加工 / トライボ条件 / 欠陥評価 / 超音波計測 / センサー / 加工特性 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
塑性加工成形品の欠陥の発生状態，金型と被加工材料接触界面における摩擦潤滑状態（トライボ状態），成形状態や成形特性を評価するため下記の項目を実施した．
（１）極薄板，金属箔などを含む難加工材の加工特性（摺動曲げ特性，しごき曲げ特性，曲げ特性など）の検討を継続した．（２）しわのモデル試験片を用いて，しわの寸法形状としわ測定位置が超音波反射強度に及ぼす影響を調べた．（３）金型と被加工材料間の摩擦状態や潤滑剤挙動を検討するために基礎実験を継続した．（４）新たに摩擦接触モデルを提案し，液体潤滑剤の潤滑剤挙動の変化を検討した．（５）マグネシウム合金等を用いてトライボ試験を実施した．（６）トライボ状態計測のための計測手法やセンサーの検討を実施した．
これらの成果は，塑性加工成形品の欠陥の発生状態，金型と被加工材料接触界面における摩擦潤滑状態（トライボ状態），成形状態や成形特性を評価することを可能にする．これにより，極薄板材，金属箔やマグネシウム合金などの難加工材の高品質なプレス成形加工技術の確立を促進することができる．
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度は，下記の項目を実施した．
（１）金型と被加工材料間の摩擦状態や潤滑剤挙動を検討するためにトライボ試験を実施した．（２）しわの寸法形状，しわ測定位置等と超音波反射強度との関連を調べた．（３）トライボモデル試験装置の検討を行った．（４）マグネシウム合金等の成形トライボ試験にもとづいてトライボ状態を検討した．（５）極薄板や金属箔等の加工特性や加工機構などの検討を行った．
一方，平成26年度に研究成果をいくつかの国内外の会議にて発表する計画であったが，新たに検討すべき事項が見いだされたため，計画を変更し，平成27年度にこれらの事項の調査を行うこととした．
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| Strategy for Future Research Activity |
塑性加工成形品の欠陥の発生状態，金型と被加工材料接触界面における摩擦潤滑状態（トライボ状態），成形状態や成形特性を評価するために下記の項目を実施する．
（１）しわの周期，しわ高さ，超音波照射径，潤滑状態，超音波反射波との関連を詳しく調べる．（２）超音波反射の音響シミュレーションから欠陥界面での反射特性を検討する．（３）極薄板，金属箔およびマグネシウム合金などの難加工材の加工特性（摺動曲げ特性，しごき曲げ特性，曲げ特性，インクリメンタル成形性など）の検討を継続する．（４）マグネシウム合金などの難加工材のトライボ計測について検討を行う．（５）サーボプレスによる応用試験を実施する．試験には，連携研究者が管理運営するサーボプレスを利用する．
上記で得られた成果の総合的評価とまとめを行い，実用化に向けた新たな課題を明らかにする．
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| Causes of Carryover |
新たに検討すべき事項が見いだされたため，計画を変更しこれらの事項の調査を行うこととしたため，次年度への使用額が生じた．
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度（平成27年度）使用額（B-A）を，主に，装置への新たな機能追加や改良，実験継続，成果発表などに使用する予定である．
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