2013 Fiscal Year Research-status Report
臼蓋形成不全患者を対象とした高骨誘導型臼蓋形成部品の開発
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24560145
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
新谷 一博 金沢工業大学, 工学部, 教授 (80139758)
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Keywords | 切削加工 / 光造形 / 生体工学 / 骨伝導 |
Research Abstract |
臼蓋形成不全の患者の股関節運動機能確保のため、平成25年度は生体海綿骨と類似したウェラフェラン構造体をタンタルパウダー積層法で作成しようと試みたが、変形が大きいことやタンタルパウダーの流動性の悪さが問題視された。このため生体適合性にするれたチタン6Al-7Nb合金で成形性の良い切頂八面体からなる3Dハニカム構造を提案し、これによる造形を試みた。また、臼蓋取り付け部に対しては従来のタンタル材料削り出しのための、技術構築を試みた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3Dハニカム構造を切頂八面体構造で達成し、表面にDLC被膜を行った。またダングリングボンドを利用することにより、生体骨の伝導能を向上を期待した。一部ビークル犬を使用したインビボ試験により優れた骨伝導能を得られることを確認した。また、タンタルベース材についてはその成形をNPD工具を採用することにより高精度加工を達成した。
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Strategy for Future Research Activity |
3Dハニカム試験体を小動物(ビークル犬)に挿入し、その生体骨伝導能確認の検体数を増やすことにより、よりデータの信頼性を向上させるとともに生体に人工骨を埋め込む実験手法の違いにより、データに差を生ずることから実験手法の確立を目指す。また、成長した骨細胞の性質やカルシウムの沈着状況についても確認する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
小動物購入に充てる予定であったが、わずかに金額が不足していたため次年度送りとした。 次年度の給付金と合算して小動物購入費用としたい。
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Research Products
(2 results)