2013 Fiscal Year Research-status Report
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24560167
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
小林 義和 日本大学, 工学部, 准教授 (60277390)
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Keywords | 塗装 / 表面テクスチャ |
Research Abstract |
H24年度に行った4種類の塗装評価手(①クロスカット法(JIS H5600-5-6)による付着性評価、②マンドレル法(JIS K5600-5-1)による耐屈試験、③プルオフ法(JIS K5600-5-7 (ISO 4624))による付着性評価、④光沢度計による表面測定)により付着性及び表面光沢特性には基板と下地塗装(プラサフ処理)の関係が非常に重要であることがわかった。そこでH25年度は基板と下地塗装の関係を調査し、塗料のムラ評価をするための基礎データの採取を行った。行った実験とその結果を以下に示す。 (1)基板上に塗布される塗料の観察と解析ソフトウェアの開発:基板上に塗布される塗料を動画によりその場観察し、画像を解析するソフトウェアを開発した。さまざまな塗布条件で実験を行い、塗料の塗装率を算出した。その結果、一般的に塗装は重ね塗りされるが、ほとんどの実験条件下では一回目の塗装により基板上を被覆することがわかった。二回目以降の塗装は、一回目に被覆できなかった微小領域への被覆と基板表面の凹凸を低減させる効果があると考えられる。 (2)基板と塗料のぬれ性評価のためのソフトウェアの開発:塗装装置を用いた観察はマクロ的な塗料の状態を観察できるが、塗料一滴の挙動を観察することは難しい。そこで、ディスペンサーを用い塗料一滴の挙動(ぬれ性)の観察を行い、接触角などの形状パラメータを算出するソフトウェアの開発を行った。現状では静的に塗料を基板上に滴下した条件でソフトウェアの動作検証を行っている段階であるが、今後は動的に塗料を基板上に速さを持って衝突させた場合の条件下におけるぬれ性を調査する予定である。 また、塗料の均一性(ムラ)を評価するための測定機を開発するため、測定機の設計を行い、現在、機構部品の組み立てと制御及びデータ取得プログラムを作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
基板上に塗布される塗料のぬれ性(接触角)や塗装率などを算出するプログラムを開発したことにより、定量的に塗装状態を評価できるようになったが塗装条件が多岐に及ぶため理想的な塗装条件を見つけるためには実験条件を更に増やす必要がある。そのためH25年度では実施できなかった実験がある。H26年度は実験条件を増やし、最適な塗装条件の分類を行う予定である。 また、本研究の目標の一つである塗料の均一性評価試験器の開発においては測定機の制御プログラムの開発を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
塗料の均一性(ムラ)、流動性(濡れ性)を評価する。 ①塗料の均一性(ムラ)測定装置の開発:測定原理は、透明基板上に塗装された塗膜にレーザを照射し、透過した光量を測定することで塗料ムラを測定する。そして、塗膜界面の表面性状と塗装条件を考察することにより塗料が均一に塗布される最適条件を推測する。 ②流動性(濡れ性)解析システムの開発:開発したぬれ性評価プログラムによりぬれ性パラメータを求め、塗装結果と比較・検討を行い、基板上のテクスチャと関連した塗装の最適条件を調査する。
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Research Products
(1 results)