2014 Fiscal Year Annual Research Report
適応AE信号処理アプローチによる膝関節の動的な完全解析
Project/Area Number |
24560297
|
Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
KHAN M.I. 佐賀大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50423603)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 知能機械 / 人間機械システム / 膝関節炎診断 / 適応AE信号解析 / 非破壊検査 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成24年度は、提案された適応アコースティック・エミッション(AE)手法による膝関節の動的な完全分析の実験装置または予備実験の準備を行った。予備実験より得られたAEデータを処理し、AEパラメータの特性を調べた。その結果により、動的な膝関節分析の予備実験も始まり、AEセンサアレーの設置基準を決めた。 実験準備または実験手法について、得られた結果は専門分野の研究会に発表し、また国際学会にも提出した。 平成25年度は、膝関節の動的な完全分析の実験を開始した。膝関節のモデル化によりAEセンサアレーの設置法を確認し、膝関節の軟骨(大腿骨及び脛骨の両側にある)の状態を調べた。得られた結果により適応AE信号処理を行い膝関節の内部異常を解析した。参加者(膝の痛みがない人)の年齢ごとに異なる膝関節の異常を調べ、年を取ると膝関節の状態が悪化することを分析した。得られた研究結果は国内、国際学会に発表し、調査論文にも提出した。 平成26年度は、参加者に膝の痛みがある人を加えてAE信号処理を行い、提案されたAE手法の適応性を調査した。調査結果については、膝関節炎(OA)の早期検出のための膝関節診断において、提案されたAE手法は適用可能であることが分かった。得られた結果は国内・国際学会に発表し、調査論文にも提出した。 以上の3年間の研究関係の実績としては調査論文3件、国際学会論文8件、国内学会論文2件であった。
|