2013 Fiscal Year Research-status Report
電動機の磁界・応力連成解析のための並列計算機システムの開発
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24560329
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
河瀬 順洋 岐阜大学, 工学部, 教授 (20144735)
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Keywords | 電動機 / 並列計算機システム / 有限要素法 / 磁界解析 |
Research Abstract |
高効率かつ堅牢な電動機を開発するために,電動機の磁界と応力解析を総括的に扱うことできる分散メモリ型並列計算機システムの構築を目的としている。 四面体辺要素を用いた三次元有限要素法による磁界解析をベースとした並列計算機システムでは要素分割を細かくしたにもかかわらず解析精度が十分に確保できない事例が見られたため,三角柱辺要素を用いた磁界解析の並列計算機システムの構築の方向に研究の進め方を変更した。 三角柱辺要素を用いた磁界解析では,四面体要素帆用いた磁界解析と比べて,解析精度を損なうことなく,計算時間を大幅に短縮することができた。また,解析結果より求められる磁界分布を用いた電磁力の計算とメッシュの再構築を行わない分割図の修正による物体の運動の数値解析を実現した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
三角柱辺要素用いた磁界解析のための並列計算機システムの構築ならびに電磁力の計算は実現できており,また,並列化されていない三角柱辺要素を用いた磁界解析システムは回転機の解析が実現できている。しかしながら,回転機特有の動的なメッシュの修正や電磁力の計算の並列化は容易でなく,基礎的な検討のみで終了している。
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Strategy for Future Research Activity |
三角柱辺要素用いた磁界解析のための並列計算機システムに回転機解析のための固有の処理を追加するとともに,応力解析との連成のためのインターフェイス部分を構築していく。 その後,本研究の目的である周辺部材を含む電動機の磁界解析ならびに応力解析との連成を実現していく予定である。
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