2012 Fiscal Year Research-status Report
間欠配置PMLSMによるフレキシブル搬送装置の開発
Project/Area Number |
24560350
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo City University |
Principal Investigator |
百目鬼 英雄 東京都市大学, 工学部, 教授 (40386355)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | PMリニア同期モータ / 間欠配置 / 位置検出機器 |
Research Abstract |
フレキシブル搬送装置として地上固定し間欠配置リニアモータドライブシステムとして、 駆動インバータ2台の作成、およびホール素子による移動子位置検出用ユニットを間欠部に配置する位置検出器の開発、およびコンピュータによる位置信号の処理装置を開発することで、移動子を地上側からコントロールするドライブ装置を開発した。このシステムにより、複数の移動子を独立して制御可能となった。1台の移動子にて駆動実験を行った結果ほぼ満足のいく駆動が行われていることが確認された。移動子の支持システムとして車輪を用いたトロッコによる駆動をおこなった。間欠配置で問題となっていた推力脈動については、外乱推力オブザーバによる制御法をシミュレーションにより構築した。推力脈動については実験でもその効果が確認されたが、車輪による支持は摩擦力が非常に大きな負荷となって現れることが実験で確認され、その対策を次年度の課題とした。複数個配置したインバータの切り替えには、回転機の巻線切り替えで行われている中性点を半導体スイッチで切り替える方法を応用することで高速な位置切り替えが行えるようになり、従来SSRを用いて行っていた方法と比較しフレキシブルなインバータ切り替えが行えるようになり、シミュレーションから移動子の位置に対する最適な切り替え励磁位置をも詰めることができた。以上の結果から、支持機構の問題を解決すれば、汎用的な搬送装置として応用可能なシステムが開発できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1ラインの駆動システムを完成でき、実験とシミュレーションの比較により、駆動特性の確認が行えた。実機での安定駆動のためには支持機構の再構築が必要であることが判明し当初目的とした、安定した高速駆動までは行えなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
支持機構としてリニアガイドを使用する装置を開発し、摩擦負荷の影響を受けないシステムを完成し、可変速高速駆動実験を行い効率を含めた特性を明らかにする。同時に、並行してもう1ラインのリニアモータを増設し、平行同期運転の際の制御性能をシミュレーション実験から確認する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
ドライブ装置の政策部品費が予定より節約できたため、43,478円が残高として発生した。今年度の研究費は、予定通りの執行を計画している。
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