2014 Fiscal Year Annual Research Report
間欠配置PMLSMによるフレキシブル搬送装置の開発
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24560350
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Research Institution | Tokyo City University |
Principal Investigator |
百目鬼 英雄 東京都市大学, 工学部, 教授 (40386355)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | リニアモータ / 平行同期運転 / 高速搬送 |
Outline of Annual Research Achievements |
搬送装置において搬送物のスループットを決めているのは、搬送物の積み下ろしにあるとされる。位置決め停止することなしに搬送物の積み下ろしを行うことが出来れば高いスループットを持った搬送システムを構築できる。搬送物を高速に移動させるメインのループと、搬送物の仕分け、加工などを行うサブの搬送ラインでシステムを構成し、積み下ろしを停止することなしに同期運転させることで停止時間をなくすことが可能となる。 メインのループは長距離搬送を高速に行えるPM形リニアモータ方式とし、固定子を間欠して配置することで搬送距離をフレキシブルに構成できるシステムを開発した。ドライブするために磁極位置センサが必要となることから、ホール素子3個により可動子永久磁石の位置を検出する方式を開発し、固定子と位置検出器を1ユニットとすることで、ユニットを組み合わせることで、基本的には設置長さによらない搬送ループを構成できることを実証した。また、固定子を間欠に配置するためインバータを切り替えて使用する必要があり、各固定子の中性点を切り替えることで原理的には2台のインバータで駆動システムを構成することができた。 最後に、並行したメインとサブのリニアモータを同期運転する手法を開発し目的の高速搬送システムを実証した。同期手法としては、マスター側の移動子の位置と速度をシリアル通信により、サブシステムのリニアモータの速度・位置指令として入力することで行うこととし、位置の定常偏差の対応として位置のフィードフォワードループを構成することで、完全同期運転を可能とした。
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Research Products
(6 results)