2014 Fiscal Year Annual Research Report
協調作業ツールとしての触覚表現を伴った全周表示3次元ディスプレイの開発
Project/Area Number |
24560410
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
高橋 秀也 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 教授 (30197165)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ディスプレイ / バーチャルリアリティ / ユーザインタフェース / 3次元ディスプレイ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、全周表示3次元ディスプレイ,3次元カメラ,力覚表示装置を組み合わせ、観察者が表示像に触れるような感覚を得ながら表示像を操作できる、触覚表現を伴った全周表示3次元ディスプレイを開発することを目的とした。 平成24年度は、小型高精細液晶ディスプレイを個々のホログラフィック光学素子に貼り付け、全周表示のための3次元ディスプレイユニットを試作した。また、全周から観察できるディスプレイを構築するために、各ディスプレイユニットによって表示される3次元像の位置合わせ手法を確立した。 平成25年度は、基本3次元ディスプレイユニットにおいて、3次元像表示位置をディスプレイ上にするためディスプレイユニットから再生される光線の垂直方向の射出角を斜め上方40°に修正し、さらに基本ディスプレイユニットの継ぎ目における表示像の歪みを解消した。また、全周表示3次元ディスプレイに必要な光線情報と物体の形状等の情報を獲得するために、3次元カメラ(通常の画像と距離画像を同時取得できるカメラ)を用いるシステムを試作した。 平成26年度は、全周表示ディスプレイ、3次元カメラおよび力覚表示装置を組み合わせ、触覚表現を伴った3次元ディスプレイを構築することを目的とした。力覚表示蔵置の可動範囲の制限から、3次元ディスプレイは中心角144°の扇形システムの構成とした。これに伴い、3次元カメラを被写体の周囲180°の情報を取得可能とする3台のカメラ構成とした。3次元カメラで取得した情報から3次元表示用の3次元データと力覚表示装置用の触覚情報を生成し、3次元表示像と触覚情報の空間提示位置を一致させる手法を確立した。力覚表示装置の制限から、全周システムではなく扇形システムとなったが、3次元表示システムおよび3次元カメラの仕様は全周システムに対応できるため、力覚表示装置の改善により、当初の目的は達成できると考えられる。
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Research Products
(6 results)