2014 Fiscal Year Research-status Report
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24560442
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
伊藤 泉 東京工業大学, 社会理工学研究科, 助教 (90583435)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 二重線形相関法 / 近似値を用いた移動量推定 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,理論面において新たに考案した,鏡像関係にあるパターンについても,同時に検出することが可能な離散コサイン変換(DCT)を用いた二重線形相関法を,多次元に拡張し,信号処理分野における最高峰の国際会議であるIEEE International Conference on Acoustics, Speech and Signal Processing (ICASSP 2014) に於いて発表した. また,JPEGおよびMPEGで使用される8×8の小さなブロックから,大きなブロック,スーパーブロックを作成することについての検討を行った.その結果,スーパーブロックから小型のブロックに分割することは可能であるが,小型のブロックからスーパーブロックを生成することは,困難であることが判明した.この結果から,新たに大型サイズのDCT係数の近似値を高速に生成する方法を考案し,さらに,その近似値を用いて,位置ずれ量を推定するDCT符号相関法の推定精度を国際会議,Asia-Pacific Signal and Information Processing Association Annual Summit and Conference に於いて発表した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新たに発見した理論についての検討,実験および国際会議での発表を行ったために,やや遅れが生じている.
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は,総括として,ディジタル一眼レフで撮影した画像および産業用カメラで撮影した画像を用いて行う,離散コサイン変換(DCT)符号相関の移動量推定精度を,バイオメトリックスやパターン認識において実用化されている位相相関を用いた推定精度との比較,および,DCT符号相関を用いた超解像度処理の論文発表を予定している.
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Causes of Carryover |
本年度は,位置ずれ推定実験をまとめ,この結果を基に,ノイズ除去とボケ修正を離散コサイン領域で行う超解像度処理を確立して,国際会議発表や論文発表を行う予定であったが,ディジタル一眼レフでの測定誤差の影響から,良い結果を出せず,計画を変更し理論構築を先に行ったため,未使用額が生じた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
産業用カメラを購入して,位置ずれ推定のための画像を再度撮影し,その結果をまとめて,国内外の会議および論文発表にその経費を充てることにしたい.
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Research Products
(3 results)