2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24560453
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
平山 裕 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70372539)
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Keywords | 無線電力伝送 / アンテナ |
Research Abstract |
結合共振型無線電力伝送には、パワーエレクトロニクス技術を背景に、1次側と2次側が離れたトランスとして扱うもの、マイクロ波技術を背景に、マイクロ波フィルターや方向性結合器として扱うもの、アンテナ技術を背景に、近傍界領域におけるアンテナの結合として扱うものなどがある。一方、結合共振型無線電力伝送の本質の理解のためには、これらの方式を包含して説明できるモデルの構築が有用である。 当該年度の研究では、結合共振型無線電力伝送システムを、空間に電磁界を発生させ、結合に寄与する部分とそうでない部分に分離した上で、さらに結合を電界結合と磁界結合に分解することで、結合と共振のメカニズムを、統一的に説明できる理論モデルを構築した。このモデルにより、トランスとして扱う方式も、アンテナとして扱う方式も、同じ理論により説明できるようになった。 さらに、このモデルを用いて、トランスとして磁界結合のみを用いる方式と、アンテナとして電界結合と磁界結合の両方を用いた場合の違いを定量的に検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通りに順調に進展している。 ジャーナル論文1報、研究会発表3回、大会発表4回、国際学会発表4回を行った。 さらに、これまでの成果を電子情報通信学会 アンテナ伝播研究会のワークショップとして公表した。
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Strategy for Future Research Activity |
当該年度の研究では、アンテナの部分について、電力伝送メカニズムの解明を行ってきた。 今後は、電源・負荷を含めたシステム全体のモデル化を行っていく予定である。
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