2014 Fiscal Year Annual Research Report
時空間符号化とネットワーク符号化による超高信頼な無線通信方式の開発
Project/Area Number |
24560454
|
Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
岩波 保則 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40144191)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | MIMO / MFSK / 最尤判定法(MLD) / Sphere Decoding / SC-FDMA / 演算量削減 / MU-MIMO / リレー伝送 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、周波数選択性MIMO通信路におけるMFSK信号のコヒーレント受信に関して研究を行った。すなわち、MFSK(M-ary Frequency Shift Keying)信号は、定包絡線性を有し電力効率の高い非線形増幅器の使用に有利である。近年、無線通信の高速化・高信頼化に向けMIMO方式は必須となりつつあるが、MFSK変調方式への適用は余り検討されて来なかった。これはMIMO方式の信号分離や等化などの信号処理が基本的に線形行列演算に基づいて行われるため、非線形なFM変調には適用しにくいためと考えられる。本研究では、周波数選択性MIMO通信路において、MLD(Maximum Likelihood Detection)に基づく、MFSK信号のコヒーレント(coherent)受信方式を検討した。すなわち、受信MFSK信号に対し、周波数及び位相同期した受信レプリカ信号を発生させ、これらの間の信号間距離を最小にする受信方式を検討した。さらに、受信信号の観測区間長を拡大することにより、BER特性の改善が可能なことを示した。また、球内復号法であり最尤解の得られるSE (Schnorr Euchner)アルゴリズムを用いてMLDの計算量の削減を行った。 また、MIMO Interleaved SC-FDMA方式のISI + IAI canceller + MRC繰り返し受信方式によるBER特性改善及び演算量削減の研究も行った。さらに、最大比合成を用いたマルチユーザMIMOリレー伝送方式の研究や複数受信アンテナを用いたAFリレー伝送方式に関する研究も行った。
|
Research Products
(6 results)