2013 Fiscal Year Research-status Report
データ圧縮された領域でのセキュリティを考慮した画像・ビデオ信号処理法
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24560468
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
貴家 仁志 首都大学東京, システムデザイン研究科, 教授 (40157110)
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Keywords | 情報通信工学 / 情報システム |
Research Abstract |
視覚的暗号化領域での電子透かし法について、本年度は研究を進めることができた。この方法は、昨年度の段階で着眼に至ったもので、画像などのコンテンツの著作権と同時にプライバシー情報を保護することを可能にする。本年度は、実際にアルゴリズムを開発し、実験によってその有効性を確認した。さらに、それらの成果を会議論文や学術論文に発表することができた。 もう一つの成果は、顔などの生体情報の認証をセキュアに行う方法の検討である。本研究では、特にデータ圧縮の使用を前提にすることにその特徴がある。学術論文に投稿するまでには至っていないが、試験的実験では良い結果が得られることを確認している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度着眼に至った暗号化された領域での電子透かし法については、その成果を査読有りの学術論文誌に複数の論文として掲載及び投稿する形でまとめることができた。したがって、他の研究者によって本研究の新規性及び有効性に関して一定の評価が得られたと考えている。提案された方法は、セキュアであると同時に圧縮法の使用を前提としており、当初の研究目標に沿ったものとなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
暗号化された領域での電子透かし法については、複数の代表的国際標準圧縮方式への適合性を評価する予定である。また生体認証法については、完成度を高め、学術論文への投稿を目出す計画である。次年度は、本研究の最終年度であり、再度最新の世界の研究動向を調査し、得られた研究成果の有効性を客観的に評価し、論文及び最終報告としてまとめる計画である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究はほぼ順調に推移したが、購入予定の設備が別途確保することができ、予算計画に多少変更が生じた。 研究がほぼ順調に進んでおり、さらに当初予定以上に新しい知見や成果が得られている。それらの調査資料の購入、調査・成果発表のための会議参加費、旅費での使用を予定している。
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Research Products
(5 results)