2012 Fiscal Year Research-status Report
光バーストスイッチングにおける光符号多元接続技術及びネットワーク符号化の適用
Project/Area Number |
24560474
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
鎌倉 浩嗣 千葉工業大学, 情報科学部, 准教授 (60344967)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 通信方式 / 光バーストスイッチ / 光符号分割多元接続 |
Research Abstract |
OBSネットワークは,スロット化して動作させることが利点として有力になってきたことから,スロット型OBSに特化した解決方法の提案が重要であることを考慮して研究を実施してきた.これまでのOBSでは,各送信ノードで独立に生成されるバーストはそれぞれ異なるバースト長をもち任意のバースト長で帯域予約や経路切替がなされてきたが,スロット型OBS方式では,スロットと呼ばれる一定の処理単位ですべてのノードにおける予約や転送処理を同期させて行なわれるものを想定した.したがって,波長予約や経路切替処理は,すべてネットワークで定義されるスロット長単位で行なわれ,この結果,各送信ノードで生成されるバーストは,送信ノードにおいて複数個のスロットに分割されて,その分割した数だけのスロット予約を成功することによって,バースト全体が目的ノードで正しく受信できることが確認できた.このスロット型OBSにおいて,中継ノードにおいてバースト競合が発生したときに,OCDMAによる符号化することを決定している.その後,バーストの経路上にある残りの中継ノードに対して,符号化に用いた符号情報も制御パケットに含めて通知する機構を詳細に検討した.具体的な符号化は,符号系列にしたがって,1スロット時間にあったバーストスロットを,そのスロット以降の系列長に等しいFスロットに渡って特定のスロット(以下では「重みスロット」という)に時間的に拡散して送信することによって実現した.これによって,1スロット時間がF倍のスロット時間に拡大することから,F倍の遅延を受けたものの,遅延量自体は常に一定であることの影響が上位レイヤ等に与える影響が小さいことを確認した.符号化されたスロットの受信のためには,符号化に用いた符号系列に対する復号器を用いて,重みスロットに拡散されたスロットを元の1スロット時間に集める(復元する)ことにより実現する方法を詳細に検討していく.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画・方法の通り,研究遂行に必要な物品・謝金等の経費を計画通り執行できており,予定通り順調に進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画・方法の通り,平成25年度以降の計画に基づき,多段符号化の研究を遂行する予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(5 results)