2013 Fiscal Year Research-status Report
知能・技能ハイブリッド型問題解決のための創発的方法論の構築
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24560496
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
玉置 久 神戸大学, その他の研究科, 教授 (10227267)
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Keywords | 問題解決 / 創発計算 / 人間モデル / インタラクション |
Research Abstract |
前年度に引き続き,創発的インタラクションによる認識・判断・操作サブモデルの再構築における創発的計算モデルについて,まず,知能・技能両面から意思決定のための潜在能力ならびにそれを顕在化する能力の向上を通して適応的な問題解決・意思決定を実現し得る方法論について検討した.次に,この方法論のもとで,創発的計算モデル(特に人間モデル)の枠組みを再構築するとともに,レーシングカートの操縦問題を例題として取り上げ,知能・技能ハイブリッド型の問題解決モデルのプロトタイプを試案した. さらに,知能・技能ハイブリッド型問題解決のための創発的方法論・創発計算モデルの構築・実現に向け,知能・技能ハイブリッド型問題解決のための創発的方法論の体系化に着手したところである.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
レーシングカート操縦問題を例題とした創発計算モデルのプロトタイプは実現できているが,その方法論の体系化には着手したところである.したがって,おおむね順調に進展していると判断する.
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Strategy for Future Research Activity |
知能・技能ハイブリッド型問題解決のための創発的方法論・創発計算モデルの構築・実現を中心に,前年度に引き続き,知能・技能ハイブリッド型問題解決のための創発的方法論の体系化を図るとともに,創発計算モデルを実現する.また,知能・技能ハイブリッド型問題解決のプロトタイプを構築し,方法論・計算モデルの評価・検証・見直しを行う.まず,これまでの成果をまとめる形で知能・技能ハイブリッド型問題解決の方法論を構築するとともに,その計算モデルを具体化する.この段階で,適宜プロトタイプを計算機上に実装し,実際的な問題解決の例題を用いて,段階的にモデルの妥当性・有用性を検証する予定である. 知能・技能ハイブリッド型問題解決システムのプロトタイプ実現・評価については,プロトタイプの実装とともに,このプロトタイプを用いた種々の問題解決過程のシミュレーションを実施し,方法論・モデルの有用性・可能性を評価・検証する.また,これらの結果を踏まえて,方法論あるいはモデルの見直しを図る予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
レーシングカートの実機を試用した実験を次年度に集中して行う予定にしたため. 主としてレーシングカートの実機実験費用に充当する予定である.
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