2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24560508
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
今野 和彦 秋田大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60125705)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 圧電振動子 / 定電圧駆動 / 振動速度 / レーザドップラ振動計 / 伝送線路モデル / 符号化パルス列 |
Outline of Annual Research Achievements |
圧電振動子をパルス波を用いて定電圧駆動した場合に,音響放射面に同位相同振幅の平面振動(Uniform Surface Vibration:USV)が発生することを用いて,圧電振動子の音響放射面に置いた試料表面の振動速度をレーザドップラ振動計によって測定し,音響放射面との振動速度差から空気中での新しいイメージング法を提案している.映像化の原理を説明するために伝送線路モデルを用いた電気的等価回路による計算および実験により,駆動電圧パルス波形と時間的に相似な振動速度出力波形が得られることを示した.また,種々の試料の表面の振動速度波形を示し,振動速度振幅が試料の音響特性インピーダンスに依存することを示した.次に,試料表面と圧電振動子の音響放射面との振動速度の差を検出することで,試料にある文字(U.S)および二つの材質からなる試料のイメージングを行った.その結果,本手法が空気中における固体試料のイメージングに有用であることを示した.また,本方法を利用して高吸収の材料である気泡入りのシリコンゴムシートのイメージングを行った.これには符号化パルスを発生させ,振動子表面と試料表面の相関を取ることによって,試料表面のS/Nが0dB以下であってもイメージングが可能であることを示した.また,実験に用いいる振動子の駆動効率を上げるために薄い振動子を持ちいて,これをサイクロイド電圧波形による駆動で半波正弦波電圧を発生でき.波長よりも十分に薄い試料の音速の測定が可能なことも明らかにした.
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