2012 Fiscal Year Research-status Report
信号のスパース表現にもとづくネットワーク化制御系での高効率情報伝送
Project/Area Number |
24560543
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
永原 正章 京都大学, 情報学研究科, 講師 (90362582)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ネットワーク化制御 / L1最適化 / 圧縮センシング / スパース表現 / 最適制御 / 情報圧縮 / 安定化 / 量子化 |
Research Abstract |
ネットワーク化制御系における伝送情報の高効率圧縮技術に関して,L0最適化およびL1-L2最適化を用いた信号のスパース表現による新しい方法を提案し,招待論文1件(IEICE Trans. Communications), 学術論文1件(IEICE Trans. Fundamentals),国際会議3件(MTNS2012, IEEE APWCS2012, および IEEE CDC 2012), 招待講演1件(超高信頼性無線通信システム研究会),および国内学会発表3件の成果を得た.これらの研究は,従来の「エネルギーを最小化する」という従来のL2評価規範による制御に比べて,情報圧縮の効率がきわめて良く,ネットワーク化制御系において重要な手法である. また,上記に関連して,データ量子化・圧縮の手法であるデルタシグマ変調の新しい方法,および遠隔制御系において軌道生成の基礎となる制約付き制御理論的スプラインの設計法を提案し,学術論文にまとめた(IEEE Trans. Signal Processing および Asian Journal of Control).
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の計画であったフィードバック系の安定性のための十分条件の導出を行い,さらにシステムが安定であるためのパラメータ設定の具体的な方法も示した.また,既存の高速アルゴリズムの実装も可能であることを示した.以上の点から,当初の計画以上に進展していると言える.
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究で得られた安定性の十分条件をさらに精密化する.特に量子化や通信ノイズなどの安定性や圧縮率への影響を見積もることも重要な課題である.さらに,制御系の特徴を活かした高速アルゴリズムの開発も同時に進行する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし.
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Research Products
(19 results)