2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24560577
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐々木 栄一 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (40311659)
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Keywords | 維持管理 / モニタリング / 異常検知 / 非線形性 |
Research Abstract |
本研究では,構造物のモニタリングデータから入力と出力との間の関係に含まれる非線形性の発現・変化を迅速に分析・評価できる,新しいデータ分析手法およびDamage Indexを提案するため,①局所的変化に着目したデータ異常検出手法と,入力と出力との間の関係に含まれる非線形性を評価する「非線形量(DON)」の考え方を組み合わせたデータ分析プログラムの開発,②複数の非線形要因を考慮すべく詳細なモデリングを行った実構造物の地震時損傷シミュレーションによる提案手法の有効性検証,③実大構造物実験データに基づく検証,④実際に東日本大震災で被災した橋梁モデルでの検証,⑤センサ位置の提案に対する検討を実施するとともに,⑥モニタリングシステムへの実装を目指している. 平成25年度以降は,平成24年度に開発した時系列データ分析プログラムおよび動的DON指標について,実大構造物実験データに基づく妥当性および適用性の検証を進めるとともに,実際の東日本大震災で被災した構造物を対象にしたシミュレーションへの適用および,損傷を検知する適切なセンサ配置の提案の検討を進めている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
平成25年度以降は,平成24年度に開発した時系列データ分析プログラムおよび動的DON指標について,実大構造物実験データに基づく妥当性および適用性の検証を進めるとともに,実際の東日本大震災で被災した構造物を対象にしたシミュレーションへの適用および,損傷を検知する適切なセンサ配置の提案の検討を進めているが,予定通りこれらの検討を進めながら,加えて,実際の東日本大震災の際に計測した加速度データにも適用して,適用性を確認している.
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度に引き続き,実大構造物実験データに基づく妥当性および適用性の検証,実際の東日本大震災で被災した構造物を対象にしたシミュレーションへの適用性の確認,および,損傷を検知する適切なセンサ配置の提案の検討を進めるとともに,実際の東日本大震災の際に計測した加速度データにも適用する取り組みも進める.さらに,実験的に非線形性の発現および計測方法について検討し,実際のモニタリングシステムへの実装を検討する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当該年度に関わる費用として,ほぼ予定通り使用したが, 費用効率化を行ったため,差が生じたものと考えております. ほぼ予定通りの支出であったが,次年度使用額については次年度配分予定の予算と合わせ,有効に活用したいと考えている.
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Research Products
(1 results)