2012 Fiscal Year Research-status Report
エネルギー吸収デバイスとしての高力ボルト継手の開発
Project/Area Number |
24560591
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Ishikawa National College of Technology |
Principal Investigator |
三ツ木 幸子 石川工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (20581169)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 高力ボルト継手 / エネルギー吸収 |
Research Abstract |
平成24年度は23年度に行った実験の結果を整理し、2つの論文を作成し、鋼構造シンポジウムで発表を行った。 さらに、この2つの論文を合体し、エネルギー吸収計算結果を示すことを計画したが、その手法の検討に時間を要した。エネルギー吸収量の把握のための変位計測を今後の実験でどのように行っていくべきかを検討するため、まず、この手法の検討に取り組んだ。本検討結果を平成25年度の全国大会で発表する予定である。 一方、平成24年度は、厚板の実験を行うための試験体の設計製作を行った。板厚19mmの試験体は、当初計画にもあり、必要と考えたので平成24年度に設計と製作を行った。この厚板の実験では、ボルトの荷重の均等分担が保証される領域の検討を行う必要があるため、この目的達成のために最適な試験体形状と試験体数の検討を行った。この結果、板厚14mmと25mmの試験体も製作することが考えられたが、平成24年度に製作した19mmの結果を基に、板厚14mmの試験体の必要性を判断し、また、板厚25mmの試験体の形状と試験体数を決める方が、研究費をより有効に使用できると考え、平成24年度の試験体製作は、板厚19mmの試験体だけを製作することにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験データに矛盾があったため、これを解消するため、実験の元データに戻り、精査した。 また、計測機器の不足から実験準備の進捗が遅れた。 結果として、石川高専内の他学科の計測器が使用できることが分かり、これを使えるよう準備をした。
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Strategy for Future Research Activity |
夏までに板厚19mmの試験体で試験を行い。残りの試験体の形状と試験体数を決定し、平成25年度に実験が実施できるように板厚14mm、板厚25mmの必要な試験体の設計と製作を行い、実験を実施する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
板厚14mmと板厚25mmの試験体の製作費 実験のための謝金 ひずみゲージ代
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