2013 Fiscal Year Research-status Report
エネルギー吸収デバイスとしての高力ボルト継手の開発
Project/Area Number |
24560591
|
Research Institution | Ishikawa National College of Technology |
Principal Investigator |
三ツ木 幸子 石川工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (20581169)
|
Keywords | 高力ボルト継手 / 終局耐力 / 変形性能 / エネルギー吸収 / 引張試験 / 軸力 / 縁端距離 / リダンダンシー |
Research Abstract |
平成25年度は板厚の影響を検討するため、F10T(M22)を用いた板厚19mmの高力ボルト試験体を用いた引張試験を行い、土木学会全国大会に発表するため投稿を行った。 終局時における高力ボルト継手のボルト1本あたりの荷重分担の保証値を検討するため、F10T(M20)を用いた厚板28mmの高力ボルト継手の設計を行い、試験体を製作した。 平成23年度に行った9mmの試験体の実験結果を用いて、軸力有無の比較とエネルギー吸収の視点から、平成24年度に発表した成果をもとにエネルギー計算および検討を行って、構造工学シンポジウムに投稿して採択され、平成26年4月に京都で開催された第60回構造工学シンポジウムで発表を行った。 19mmの1本ボルト試験体の試験は2月に完了し、卒業論文で発表し、2本ボルトの試験体は、3月に精力的に試験を行った。結果を整理しながら、実験を進めた関係で、一部、4月にずれ込んでいる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
板厚19mmの試験体も3月に精力的に行ったため、ほぼ予定通り進んでいる。 また、各ボルトの荷重均等分担の検討用の試験体の製作も完了している。
|
Strategy for Future Research Activity |
終局時における高力ボルト継手のボルト1本あたりの荷重分担の保証値を検討するため、F10T(M20)を用いた厚板28mmの高力ボルト継手を用いた試験を行う。 衝撃用試験体の製作、これまでの試験の追加実験の必要性の検討、必要な場合はその製作を計画している。 また、当初の計画には含まれていないが、これまでの一連の実験は、これまでの他の研究者の実験と同様に六角ボルトを用いているが、トルクシェア型の高力ボルトを用いた試験体による実験を行い、実用性をさらに高めることを検討する。 エネルギー吸収量の簡易算定法の検討を行う。 以上を用いて、高力ボルト継手の終局時の性能の実証的に示すとともに、その設計法を提案する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
計測機器の購入が年度内では間に合わなかったため、次年度(26年度)に購入することにした。また試験体の一部を現在行っている板厚19mmの試験結果をまとめてから、製作することにした。 計測機器 約20万円 試験体 約30万円 合計 約50万円
|