2014 Fiscal Year Research-status Report
土骨格変化を考慮した火山灰質地盤の地震時挙動と効果的な対策工の提案
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24560612
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Research Institution | Hachinohe National College of Technology |
Principal Investigator |
清原 雄康 八戸工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (20369911)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 液状化 / 不飽和土 / 変形特性 / 繰返し三軸試験 / しらす / ローム |
Outline of Annual Research Achievements |
不飽和状態の二戸しらすの繰返し三軸試験機による.液状化強度特性試験と変形特性試験を行った.平成25年度に実施した飽和土の結果と比較して,抵抗強度は増すものの,飽和度85%の不飽和状態においても,液状化に至ることが確認された. さらに,セメントを5%添加し,材齢1週間でのセメント固化した二戸しらすの飽和状態下における液状科特性,変形特性試験も行った所,液状化強度が増すことが確認された.
不飽和地盤の国際会議(UNSAT2014)に参加し,単調せん断時の火山灰質粘性土の間隙径の変化挙動と水分特性曲線の関係を間隙比の関数として関連づけ,さらにその結果を基に,修正カムクレイモデルを用いてのモデルの解析を行った結果を発表した.また,平成26年度不飽和土研究会にて,八戸ローム土の間隙構造を考慮した場合としない場合の三軸試験の予測解析結果についての発表を行った.実験で水分特性曲線が変化するような材料を用いる場合は,その変化挙動を考慮しないと,精度良い解析結果が得られないことが分かった.また,徳島大学の渦岡先生より,土.水・空気の連成解析についてのご教授をいただいた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成25年度に実施したしらす地盤の振動台実験では,定性的な結果が得られたが,水分の変化挙動について,追加試験を実施予定である.平成26年度の不飽和の繰返し試験において,排気とするか非排気とするかで結果が変わることが発見され,それぞれの条件での違いを明確にするための装置を追加しての実験が新たに生じた. 動的挙動の土構造を考慮した解析を,しらすの水分特性把握をした後に,土・水・空気連成解析コードを用いて,実施する予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
排気と非排気条件での試験結果の信頼性向上のための試験装置の一部改造を行った上で,繰返し試験を継続する.土・水・空気連成解析コードをベースに,しらすの水分特性把握をした後に解析を実施しメカニズム解明に役立てる予定である. 振動台実験を再開し,より定量的なデータをとり,メカニズム解明に役立てる.
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Causes of Carryover |
国際学会参加旅費の一部を,科研費とは別の収入でまかなうことが出来たため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
繰返し三軸試験装置試験装置,振動台試験のにおける計測センサーの増設のために使用予定である.
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