2014 Fiscal Year Annual Research Report
リモートセンシングによる自然災害後の濁水がサンゴ礁・藻場に与える影響調査手法開発
Project/Area Number |
24560623
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
作野 裕司 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20332801)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | リモートセンシング / 海洋工学 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は,過去2年間の研究でまだ十分実現できていない課題について再検討し,本研究のまとめを行った.過去2年間の研究において,「最新のリモートセンシング技術を駆使してサンゴ礁・藻場上の土砂堆積量推定」に関しては,土砂量までとはいかないがSSまたは濁度分布についてはほぼ達成した.そこで当該年度では,「無人ヘリや静止衛星を利用した流れの分布」について検討した。このうち、静止衛星を利用した流れの分布については、韓国の気象衛星センサ「GOCI」により、1時間単位の水質分布図を自動的に作成するプログラムを開発して、瀬戸内海や伊勢湾の藻場地帯に適用した。その結果、従来の衛星ではわからなかった時間的な水質の動きが把握できるようになった。この成果は、現在、論文を作成中である。また、サンゴ礁地帯では、解像度の問題で静止衛星データが有効に使えなかったため、土砂災害時に奄美大島で撮影された我が国の地球観測衛星センサ「ALOS/AVNIR-2」データを使って、サンゴ礁上における土砂堆積量の指標となるRSI(Red-silt Deposition Index)の時系列図を作成することに成功した。この成果の論文は、国際誌(Advanced in Remote Sesning)に採択された。なお、無人ヘリによる実験も行ったが、撮影視野が狭い関係で、目的とする研究に有効な成果は得られなかった。
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Research Products
(13 results)