2013 Fiscal Year Research-status Report
疲弊する地方生活圏における暮らしやすさ確保のための社会基盤システムの効果的整備
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24560642
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
福山 敬 鳥取大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30273882)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑野 将司 鳥取大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70432680)
羅 貞一 鳥取大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (20612617)
安藤 朝夫 東北大学, 情報科学研究科, 教授 (80159524)
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Keywords | 地方都市 / 都市経済モデル / 道路整備 / 便益評価 |
Research Abstract |
平成24年度に引き続き地域理論モデルの開発および分析を行った.都市経済モデル(CUEモデル)を鳥取市を中心とする鳥取県東部生活圏に関して構築した.鳥取市などをに代表される人口20万人程度以下の地方都市は,パーソントリップデータや地下データに乏しいため,これらのデータのない状況でも用いることが出来る都市経済モデルを構築したのが最大の特徴の1つである.開発した本モデルを用いて「高速道路の整備効果」,「地域間幹線道路の高速化の整備効果」,「鳥取市内の生活道路の整備効果」,「鳥取県中部の大型商業施設新規立地の効果」を評価した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画では,平成25年度および研究最終年度である平成26年度の予定として,「鳥取県東部地域のモデル構築」,「鳥取県東部地域データによるモデルの実装」,「構築したモデルに居住者および商業や交通等サービスデータ情報を実装」,「モデルを用いた鳥取県東部地域の各地域について生活しやすさの基本的な評価」,「シミュレーション・感度・比較静学 等の分析」,「策的提言と結果のとりまとめ」を予定していた.これらのうち当初から平成25年度実施を予定していた内容はおおむね実施することが出来ている.
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Strategy for Future Research Activity |
開発した都市・周辺地域モデルの精緻化および鳥取因幡定住圏生活サービスの評価を引き続き行う.鳥取県東部データにより実装された地域経済モデルを用いて,鳥取県東部地域の各地点について生活しやすさの基本的な評価を試みる.さらに,構築した地域モデルを用いて政策の事前評価および既実施の施策の事後評価を行う.モデルによる評価には,比較静学分析およびシミュレーション分析を用いる.特に以下の点を中心に生活サービス需給ミスマッチを通じた地域住民厚生の変化を分析する.A. 供給サイドの変化の影響: 商業競争の変化(特に,商店の規模・数や技術の変化).B. 需要の質的・量的変化: 人口分布や通勤者比率など住民サイドの変化.C. 都市道路整備: 都市内外交通網の整備ならびに都市郊外幹線道路整備,D. 移動販売や配達など供給サイドの変化.さらに,上記の分析結果を学会や学術雑誌で公表し小冊子にまとめる.特に政策的見地から提言を行う.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究の執行上,消耗品代利用の一部が来年度に持ち越したため. 平成26年度の消耗品の一部として使用予定である.
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Research Products
(7 results)