• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2014 Fiscal Year Annual Research Report

酸溶出法に基づいた下水汚泥焼却灰からのリン・重金属の分別回収

Research Project

Project/Area Number 24560670
Research InstitutionFukui University of Technology

Principal Investigator

高島 正信  福井工業大学, 工学部, 教授 (30257498)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywordsリン / 焼却灰 / 下水汚泥 / 酸溶出法 / 重金属
Outline of Annual Research Achievements

枯渇資源とみなされているリンは、わが国では岐阜市などでアルカリ抽出法による下水汚泥焼却灰からの回収が行われている。これに対し、酸抽出法では、リン溶出率80%以上が可能なものの、有害重金属が回収物へ移行しやすいという問題点がある。本研究では、下水汚泥焼却灰から、リン酸鉄を介して重金属含有量の低いリン酸カルシウムを回収する方法について基礎検討を行った。
本研究で提案した方法は、下水汚泥焼却灰の硫酸溶出液から、pH約2で沈殿するリン酸鉄を介して重金属を排除し、最終的に適用性の広いリン酸カルシウムを回収する方法である。提案法により、下水汚泥焼却灰中のリンを重金属含有量の低いリン酸カルシウムとして最終的に約70%以上回収できた。内訳は、硫酸による焼却灰からのリン酸溶出は約85%以上、その液からのリン酸鉄としてのリン回収率は約95%、アルカリ添加によるリン酸鉄からのリン酸溶出率は約90%、カルシウム添加したそのリン酸をリン酸カルシウムとしての回収率は約98%であった。重金属はどの回収物にも存在したが、その含有量は最終産物のリン酸カルシウム中では肥料取締法の基準をはるかに下回っていた。今後は、添加薬品の再利用やリン以外の元素の分別回収などについても検討する必要がある。

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 下水汚泥焼却灰からのリン酸鉄を介したリン回収の基礎検討2015

    • Author(s)
      高島正信
    • Organizer
      第49回日本水環境学会年会
    • Place of Presentation
      金沢大学
    • Year and Date
      2015-03-16 – 2015-03-18

URL: 

Published: 2016-06-01  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi