2014 Fiscal Year Annual Research Report
限界飽水度法を用いた建築材料の耐凍害性評価方法の開発
Project/Area Number |
24560674
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
千歩 修 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10236127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 拓哉 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30360465)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | サイディング材 / 凍害 / 凍結融解 / 含水率 / モデル建物 / 屋外暴露 / 水分計 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)試験条件を変えた片面吸水凍結融解試験:凍結最低温度を-30℃、-20℃および-10℃とし、仕上材のある窯業系サイディング材の片面吸水凍結融解試験を行った。この結果、仕上材には凍結融解による含水率上昇効果を抑制する効果があり、その効果と最低温度の影響は、仕上材・母材の種類ごとに異なる。仕上材がある場合、凍結融解時の最低温度が低いほど含水率が上昇しやすく、仕上げ材の劣化が激しくなることが考えられる。一方で、仕上材がない場合、最低温度と含水率上昇には明確な傾向がみられなかった。また、仕上材の有無にかかわらず、凍結融解時の最低温度が低いほど、凍結融解による体積増加(劣化)が大きくなる傾向がある。 2)モデル建物による窯業系サイディング材の屋外暴露試験:実験棟屋上にモデル建物を作製し、4種類の仕上のある窯業系サイディング材の屋外暴露試験を開始した。サイディング材の取付工法として、通気、密着および断熱材なしの3種類を用い、屋内の暖房を行わない条件とした。測定項目は、目視観察、各部の温度測定および静電容量式水分計による含水率である。なお、実験棟屋上面からの熱漏れがあり、屋内の温度は屋外より多少高くなった。一冬の測定の結果、断熱材のない場合には、含水率の上昇が認められ、結露の影響が考えられた。
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Research Products
(3 results)