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2013 Fiscal Year Research-status Report

柱梁鉄骨造・床壁木造の工法を用いた中大規模建物の普及に関する研究

Research Project

Project/Area Number 24560705
Research InstitutionFukuoka University

Principal Investigator

稲田 達夫  福岡大学, 工学部, 教授 (80580175)

Keywords中大規模木造 / 木床構造 / メカノソープティブクリープ / 接合方法
Research Abstract

非住宅建築の床の木質化について、今年度は特にCLT(クロスラミネイテッドティンバー)に着目して、用途が事務所相当の積載荷重を想定した場合の即時変形、クリープ変形、配筋を施した場合の影響、床と床の接合方法について実験的検討を行った。比較対象として、生材と乾燥材の製材(105mm角)を組み合わせたものについても、同様の検討を行った。
即時変形については、変形量は最大でも2~3mm程度と、許容値1/300(10mm程度)よりははるかに小さく大きな問題とはならないことを確認した。また、配筋を施すと、即時変形がさらに低減することも確認できた。クリープ変形については、夏場に行った実験の載荷初期段階において、CLT試験体について比較的大きなクリープ変形の進行が確認できた。(メカノソープティブクリープ現象)一方、秋に行った同様の実験では、CLTについては、クリープ変形はほとんど確認されず、課題を残した形となった。原因としては、夏場の実験が猛暑の時期にあたっており、クリープ変形に温度条件が関与するのではないかということが推測される。これについては今年度の課題として捉えている。いずれにせよ、即時変形量にクリープ変形を加えたとしても、総変形量は許容値よりははるかに小さな値に収まっており、CLTを床に使用することについては、大きな問題は無いことが確認できた。
床と床の接合方法については、長尺のビス方式とダボ方式について比較検討を行った。いずれの場合も十分な強度が発現されることは確認できたが、施工方法においてどちらが有利であるかについては、さらに検討が必要である。
今年度はさらに防耐火の問題についても検討を行い、木床の妥当性について検証する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

非住宅中大規模木造実現のための力学的性状については、ほぼすべて確認できたことが理由としてあげられる。防耐火のの問題、壁の木質化についても方針はほぼ定まっており、当初の予定以上の成果を上げることについて、概ね目途が立ったものと考えている。

Strategy for Future Research Activity

防耐火の問題については、耐火被覆材の種別に応じた比較実験を実施し、2時間耐火の可能背について、ある程度の方向性を示したいと考えている。壁の木質化についても、CLTと鋼材ダンパーの複合構造とすることにより、課題をクリアすることを考えている。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

経費節減に努めた結果、21000円程度の繰り越しが発生した。
次年度は、昨年同様、実験試験体の購入と、情報収集のための旅費に充当することを考えている。木床の普及促進を意図した研究会の開催や、意見聴取のための専門家の招聘についても、使用したいと考えている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 中大規模木造建築は建築分野を革新するか2014

    • Author(s)
      稲田達夫
    • Journal Title

      建材試験情報

      Volume: 1'14 Pages: 40-45

URL: 

Published: 2015-05-28  

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