2012 Fiscal Year Research-status Report
日常及び緊急時双方に適用可能な無暖房化に向けた住環境整備手法の構築
Project/Area Number |
24560708
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
菊田 弘輝 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (20431322)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 無暖房化 / 自然室温 / 暖房負荷 / 気象データ / エクセルギー / 気密測定 / 最低室温 / トレードオフ |
Research Abstract |
1.新築の戸建住宅 北方型の標準住宅モデルと現代型の生活スケジュールを作成した.モデル内の各断熱性能は北方型住宅ECO相当(Q値1.3[W/㎡・K]以下)をベーシックレベルとするそれぞれの段階に合わせたスタンダードレベル・ハイレベル・トップランナーレベル(Q値0.6[W/㎡・K]以下)を設定し,各気密性能も施工技術を踏まえ2~3段階で設定した.外界条件として従来の拡張アメダス気象データ(1990年代)以外に局所的気候特性と気候変動シナリオを考慮するため,マルチセンサー(2010年)と将来気象データ(2040年代)を活用した.以上より,それぞれの条件下で自然室温及び暖房負荷を算出し,今後の無暖房化に向けての基礎データを得た. 2.既存の学校体育館 アンケート・エネルギー調査と大規模空間の気密測定を実施し,体育館の無暖房化の検討で重要な在室人数と換気量等を定量化した.従来の住宅気密測定器における送風機を最大4台まで同時に制御し,大規模空間や隙間の多い住宅で測定できるように工夫した.以上より,フィールド調査で得られた結果を基に,ESP-rによる数値シミュレーションを実施し,主に総相当隙間面積の影響,人体発熱の影響,窓面断熱補強の効果,非常用暖房設備の効果を明らかにした.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
平成24年度の計画を着実に遂行し,平成25年度の計画を一部取り組んでいたため.
|
Strategy for Future Research Activity |
1.新築の戸建住宅 太陽熱を利用した暖房・換気システムの性能評価(実測調査,模型実験) 2.既存の学校体育館 短期的対策に加え,長期的対策として外断熱改修の効果検証(数値シミュレーション) 体育館内包型小学校を対象とした室内環境とエネルギー消費量の分析(実測調査)
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
翌年度以降に請求する研究費は当初の計画通り,物品費700千円,旅費610千円,人件費・謝金240千円,その他50千円. 次年度使用額48,587円は物品費として加える予定.
|
Research Products
(13 results)