2012 Fiscal Year Research-status Report
超急性期病院における可搬型ME機器使用部門の管理運営手法と建築計画の再編
Project/Area Number |
24560755
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hokusho University |
Principal Investigator |
石橋 達勇 北翔大学, 人間福祉学部, 准教授 (50337094)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹宮 健司 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (70295476)
小林 健一 国立保健医療科学院, その他部局等, その他 (80360692)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 超急性期病院 / ME機器 / 管理運営 / 建築計画 |
Research Abstract |
今年度の研究活動として以下を実施した。 (1)形態やME使用部門における使用・配置が変化する可能性のある可搬型ME機器の抽出:今年度は多種類の可搬型ME機器が高頻度で使用されている手術部とNICUに着目し、在院日数の短縮に直結する低侵襲術式に使用される手術支援ロボット「ダ・ビンチ」や、高度な周産期医療が展開される医療現場に欠かせない保育器などを、新たに使用・配置のされ方が変化する可能性のある可搬型ME機器として位置づけた。 (2)可搬型ME機器の形態とME使用部門での使用・配置の変化の可能性に関する情報の収集:手術部とNICUにおける各種可搬型ME機器の形態や使用・配置のされ方の変化の可能性について、2社の医療機器販売業者の担当者にヒアリングを実施した。その結果、それらの部門で使用されるME機器の開発・販売動向と共に、手術室やNICUのブース内おいてシーリングペンダントの活用により、空間の有効利用や配管・配線の整理が可能になることなどが明らかとなった。また別途、ME機器の管理・運営手法についても、専門の研究者に対するヒアリング調査を通じて、全国的な現況や今後のあり方などについての情報を得た。 (3)可搬型ME機器のME使用部門での使用・配置の実態に関する情報の収集:手術部については4事例、NICUについては3事例の視察と現場担当者に対するヒアリング調査を実施し、ME機器の使用・配置の状況と共にそれらの管理手法について実態を把握した。その結果、事例ごとに展開している医療行為などに相応したME機器を使用・配置しているものの、メンテナンスや保管する為の空間が不足している事例が散見されることなどが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究開始当初想定されていなかった研究代表者(報告者)の所属機関の移動に伴う諸業務が年度末に集中的に発生した為、研究計画として予定していた可搬型ME機器の形態とME使用部門での使用・配置の変化の可能性に関する情報収集を目的とした勉強会等を実施することが出来なかった。 これにより必要な情報量及び分析が不足し、当初予定していた標準的な急性期病院における可搬型ME機器の形態とME使用部門における使用・配置の予測及びME使用部門の一体的な管理運営手法の構築等の理論化が不十分なまま年度を終了することになった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度、勉強会等の実施が出来なかったことにより、その実施に必要と見込んでいた予算執行が出来なかった。 次年度も研究代表者の所属機関の移動に伴う諸業務が、年度内において継続的に発生することが予想される。従って、今年度未実施の勉強会については次年度の実施に努めるが、実施が困難な場合はこれに代替する情報収集の方策を検討・実施することとする。これにより標準的な急性期病院における可搬型ME機器の形態とME使用部門における使用・配置の予測及びME使用部門の一体的な管理運営手法の構築等の理論化を行い、次いで適宜日程等の調整も行った上で、当初の次年度計画にあった研究活動の遂行を目指す。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度使用分は、今年度未実施の勉強会またはこれに代替する情報収集の方策を実施する為の経費として次年度経費の人件費・謝金として計上・増額させると共に、年度内の執行に努める。 それ以外の次年度研究費予算については、当初計画どおりの執行を目指す。
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Research Products
(1 results)