2014 Fiscal Year Annual Research Report
福祉仮設住宅を用いた高齢者・障害者のための仮設施設の現状と課題に関する研究
Project/Area Number |
24560757
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Research Institution | Tohoku Institute of Technology |
Principal Investigator |
石井 敏 東北工業大学, 工学部, 教授 (90337197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
狩野 徹 岩手県立大学, 社会福祉学部, 教授 (00204595)
三浦 研 大阪市立大学, その他の研究科, 教授 (70311743)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 福祉仮設住宅 / 高齢者 / 障がい者 / 震災 / 応急仮設住宅 / モデルプラン / 資料集 / 東日本大震災 |
Outline of Annual Research Achievements |
福祉仮設住宅のヒアリングおよび訪問調査の補足を実施し、3年間の調査研究の成果を『災害時における「福祉仮設住宅」の整備・計画ガイドおよび資料集』(20p)という形でまとめ、冊子として印刷した。さらに、災害時のハンドブックとして活用できるように、これを都道府県の仮設住宅関連部局(土木住宅部局および高齢者・障がい者に関わる福祉部局)約150箇所に郵送し、活用を促した。災害時、速やかに対応することができるように、今回の震災での福祉仮設住宅の課題を整理し、いざという時に活用できる資料とともにモデル平面図も添えた。研究代表者のホームページにおいても成果を公開している。 整備上の要点としては、孤立を防ぐ意味からも、可能な限り一般の仮設住宅と一体的に整備(100戸に対して10戸程度の整備)すること、複数棟設置する場合には、2棟セットで連携・一体的運営が可能な配置で設置することが望ましく、接続部はデッキなどで居間・食堂から直接出られるようにすることが望まれること、利用者特性を踏まえて、非常時の避難や安全に十分配慮した仕様とすること、台所から直接外部に出られる仕様とすることで、ゴミだし等に際しての利便性がよくなること、リビング(居間・食堂)は掃き出し窓としてデッキなどと連続させ、外部や地域とのつながりに配慮すること、トイレは、衛生上および居住環境上の視点から居間・食堂に面することがないようにすること、など施設の配置計画から各室計画に至るまでの要点を分かり易くまとめ、また事例を写真とともに掲載した。
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Research Products
(3 results)