2014 Fiscal Year Annual Research Report
千里ニュータウン公社分譲マンション居住者の生活と管理組合活動の計画史的研究
Project/Area Number |
24560777
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
岡 俊江 九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 研究員 (90223990)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | メゾネット / 集合住宅 / 建築計画史 / マンション管理 / 管理組合 / 区分所有者 / 管理費 / 建替え |
Outline of Annual Research Achievements |
千里ニュータウンに、大阪府住宅供給公社によって分譲され、1967年から入居開始した同NT初のメゾネット型式集合住宅Aマンション(53戸、RC造6階建て)を対象に、本年度の研究課題に取り組んだ。 (1) 管理組合活動の歴史:前年度に引き続き管理組合記録を整理して、管理組合の歩みと管理業務内容を考察した。①管理組織は自治会から管理組合に移行、②管理形態は自主管理から一部委託管理、一括委託管理へと移行、③管理に要する費用の徴収方法と呼称・金額も変化、④これらの変更に関しては、理事会や委員会で検討し、居住者アンケートを実施して、総会で決議する等、話し合いを重視して活動していた。⑤平成27年3月に日本建築学会九州支部研究発表会(熊本県立大学)で発表した。 (2) 建替えの合意形成過程の解明:管理組合の記録から10年余にわたる建替えの経緯を考察した。①建替え推進決議は、発意から3年後に1回、活動停滞の2年間を経た後に3回、計4回行った。4回目は発意から8年目でその半年後に建替え決議を行ったこと、②早期から賛成者が4/5以上の多数を占めたが建替え決議を強行することなく、非賛成者への対応に多くの時間を充てていること、③非賛成者は減少したが、建替え決議時にも存在したこと、③隣接する斜面の土砂災害警戒区域指定や、隣接団地の建替え等がAマンション建替えの外的な要因として作用したことが明らかになった。 (3) メゾネット型式住宅の住まい方調査と計画史的検証:①作成した図面と生活史を基に住戸計画を計画史の視点から検証・総括し、住まい方からみた生活史の編集を行った。②9月に日本建築学会大会(神戸大学)で発表した。 (4) (1)~(3)を基に、報告書を作成した。
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Research Products
(2 results)