2013 Fiscal Year Research-status Report
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24560819
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
篠田 豊 東京工業大学, 応用セラミックス研究所, 助教 (30323843)
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Keywords | 瞬間的弾性回復 / 時間依存粘弾性回復 |
Research Abstract |
当該年度は、グラッシーカーボンの粘弾性変形挙動の基礎的データ所得のために引き続き島津サーボパルサーを用いて高温域での変形データを取得した。変形除荷後の塑性ひずみ量ならびに塑性ひずみ率は全ひずみ量の増加とともに単調に増加する事を、時間依存のない(瞬間的)弾性回復量はひずみの増加に伴い増加するが、回復率は減少する事を明らかにした。1900℃, 1×10-4s-1の条件では、ひずみ0.5変形後の弾性回復率はおよそ70%、また、ひずみ0.3変形後の弾性回復量は0.08であった。また、時間依存の粘弾性回復ひずみは全ひずみ量の増加とともに増加し、回復率も同様に増加する事を明らかにした。これらのデータならびに活性化エネルギーを基に粘弾性変形のモデルを検討した。HIP処理により密度の異なるグラッシーカーボンの作製に成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
グラッシーカーボンは非常に均質な材料であり、実験の再現性が極めて良好であるため信頼性の大会データが得られている。これらを基に定量的な議論が可能である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後さらにデータを構築し、さらに異なる密度のグラッシーカボンを用いて高温変形のデータを取得するとともに変形の構成方程式の数式化を行う。また、それらの構造解析を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
HIP処理にかかる経費を抑えることができたため。また、国際会議の参加を見合わせたため。 国際会議への参加。超高圧HIP処理(外部委託)のための費用に回す事を検討中である。
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