2012 Fiscal Year Research-status Report
界面活性剤を利用した生分解性多孔質膜の内部・表面構造制御とバイオプロセスへの応用
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24560957
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Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Research Institution | Niigata University |
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Principal Investigator |
田中 孝明 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (00217043)
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| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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| Keywords | 多孔質膜 / 生分解性材料 / 生体材料 / バイオプロセス / バイオセパレーション / 国際情報交換 / アメリカ合衆国 |
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| Research Abstract |
本研究課題は界面活性剤を用いて生分解性プラスチック（ポリ乳酸など）を多孔質化することにより，分離膜および組織再生用足場材料を開発する研究である。本度は研究実施計画に従って，下記の検討を行った。
＜１．相分離特性＞ 相分離法を用いてポリ乳酸製多孔質膜を作製するために，高分子-溶媒-界面活性剤-非溶媒-４成分系の溶液の相分離特性を実験的に検討した。検討した数種類の界面活性剤の中で多孔質膜の作製が比較的優れていたTween 80を用い，ポリ乳酸-1,4-ジオキサン-Tween 80-水-系の相分離特性を検討した。
＜２．相分離法による製膜と内部・表面構造の制御＞ １．で得られた相分離特性を元に，初期組成を調節してガラス製の型に溶液をキャストし，非溶媒に浸漬することによって製膜した（非溶媒誘起相分離法）。作製した膜を液体窒素中で割断し，走査型電子顕微鏡にて内部・表面構造を観察した。界面活性剤の種類・濃度，高分子濃度などが膜の内部構造・表面構造に及ぼす影響について示した。
＜３．生分解性プラスチック製分離膜への応用を目指した製膜条件の最適化＞ 生分解性プラスチック製分離膜（濾過膜）として用いることを目的として，水および微生物懸濁液を用いた濾過実験により評価・最適化する
＜４．細胞培養用足場材料への応用を目指した製膜条件の最適化＞ 今年度は主として熱誘起相分離法を用いて作製したポリ乳酸膜およびポリ乳酸/ポリカプロラクトン-ポリマーブレンド膜にて牛骨膜培養を行い，内部・表面多孔質構造が骨膜組織の定着と骨膜細胞の増殖のために有効なことを示し，Materials Letters誌に発表している。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ポリ乳酸膜の多孔質構造の制御と分離膜への応用については，Tween 80の濃度の影響などの傾向を示し，化学工学会秋季大会で発表を行った。骨膜培養に関しては熱誘起相分離法にて作製したポリ乳酸膜およびポリ乳酸/ポリカプロラクトン-ポリマーブレンド膜にて牛骨膜培養を行い，Materials Letters誌に発表している。
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| Strategy for Future Research Activity |
ポリ乳酸膜の多孔質構造の制御と応用をさらに進め，国際学会での発表を目指す。ポリカプロラクトンなどの他の生分解性プラスチックも含めて多孔質構造の制御と分離膜・足場材料への応用研究を進める。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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